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イ・ミリネさんが韓国人初の米ウィリアム・サローヤン文学賞を受賞

イ・ミリネさんが韓国人初の米ウィリアム・サローヤン文学賞を受賞

Posted August. 26, 2024 09:17,   

Updated August. 26, 2024 09:17

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長編小説「名もなき女の八つの人生」を書いた新人作家イ・ミリネさん(41)が、韓国人作家としては初めて米ウィリアム・サローヤン国際文学賞を受賞した。

25日、ウィリアム・サローヤン財団などによると、今年のウィリアム・サローヤンの国際文学賞小説部門にイ氏が選ばれた。受賞作は、日本植民地時代から光復(クァンボ=日本植民地からの独立)、韓国戦争、分断などの激動期を生き抜いた女性の話を描いたイ氏のデビュー作だ。審査委員たちは、「強くて弱い人間の本性に関する美しくて複合的なストーリーだ」とし、「魅力的な人物のミステリーを暴きたい欲求がサスペンスを呼び起こすと同時に、叙情的な文のためゆっくりと作品を吟味したくなる」と評した。

米国の小説家であり劇作家でもあるウィリアム・サローヤン(1908~1981)を称えるために、2003年に制定されたこの賞は、サローヤン財団と米スタンフォード大学図書館が共同主催し、2年ごとに小説とノンフィクション部門で最も注目される新進作家の作品を選ぶ。これまでの小説部門の受賞作にニコール・クラウスの「愛の歴史」、昨年はピューリッツァー賞受賞者であるエルナン・ディアスの「遠いところで」等がある。

母国語が韓国語であるイ氏は、この作品を英語で執筆し、英国や米国で先に発表した。韓国語版は先月出版された。イ氏は、「米国の文学賞の中で、外国人にも開かれている数少ない賞を受賞できて不思議で幸せだ」と話した。


キム・ソミン記者 somin@donga.com