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来年度予算は677兆、2年連続の緊縮基調

来年度予算は677兆、2年連続の緊縮基調

Posted August. 28, 2024 09:27,   

Updated August. 28, 2024 09:27

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来年度の政府予算は、今年より3.2%増の677兆4000億ウォンに編成された。今年は2.8%と過去最低だった支出増加率を来年も3%前半に抑え、2年連続で緊縮財政を続ける。政府が財布の紐を引き締めることで、来年の財政赤字幅は2019年以降6年ぶりに国内総生産(GDP)の3%以内に下がる見通しだ。

27日、政府は閣議を開き、このような内容を盛り込んだ「2025年予算案」を確定した。崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官は、「来年度予算案の支出増加率(3.2%)は今年(2.8%)よりは伸びたものの、いろいろと高い水準とは言えない」とし、「パンデミックへの対応過程で大きく悪化した財政の持続可能性を正常化し、強化する過程だ」と明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)政府期間中は平均8.7%だった予算の増加幅を半分以下に下げ、韓国経済の強みから危険要因に変わった財政健全性への懸念解消に全力を傾けるという。

同日、閣議を主宰した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、「前政権は5年間で400兆ウォン以上の国家債務を増やした」とし、「財政負担が大きく増え、政府を働きにくくした」と指摘した。1948年の政府発足から2017年までの69年間の累積国家債務は660兆ウォンだが、前政権のわずか5年間で1076兆ウォンになったという。

緊縮財政の基調の中で必要な財源を確保するため、24兆ウォン規模の支出構造調整に乗り出した政府は、5年間で20兆ウォンを投入し、医療改革を支援することにした。来年は、必須医療の拡充に向け、3000億ウォンの専攻医の研修費用を新たに編成した。企財部の関係者は、「今年、8000億ウォン程度の医療関連予算を来年は2兆ウォンに増やし、医療改革に十分に投資する計画だ」と明らかにした。

今年、大規模な削減を経験した研究開発(R&D)予算は、29兆7000億ウォン規模に策定され、削減前の2023年(29兆3000億ウォン)の水準に戻った。2030年にグローバル3大強国を目標に、人工知能(AI)など3大ゲームチェンジャーの分野に3兆5000億ウォンを投入する。今回の予算案は来月2日、国会に提出される。国会の予算案議決の法定期限は12月2日だ。


金道炯 dodo@donga.com