Go to contents

25年間行方不明の娘を探していた父親が交通事故で死亡

25年間行方不明の娘を探していた父親が交通事故で死亡

Posted August. 29, 2024 09:19,   

Updated August. 29, 2024 09:19

한국어

行方不明になった娘を25年6ヵ月間探し回っていたソン・ギルヨン氏が、ついに娘に会えずこの世を去った。享年71歳。全国迷子・行方不明家族探し市民の会のナ・ジュボン会長は28日、ソン氏が26日に交通事故で亡くなったと明らかにした。

ソン氏の娘ヘヒ氏は、1999年2月13日午後10時頃、京畿道平沢市道日洞(キョンギド・ピョンテクシ・トイルドン)の自宅近くのバスで降りた後、行方不明になった。当時17歳。警察は犯罪の可能性を念頭に置いて捜査したが、結局ヘヒ氏を見つけることができなかった。その後、ソン氏は25年以上、全国各地にポスターを貼り、全国の児童保護施設を探し回るなど、切ない気持ちで娘を探してきた。

最近、ソン氏は健康が急激に悪化したという。ナ会長は、「数日前に電話をした時、体調が良くないようで家でゆっくり休むようにと申し上げた。その後まもなく、ダンプトラックの事故に遭った」と伝えた。

20年以上そばでソン氏を見守ってきたナ会長は、「ソン氏は普段も、『私が先に死んだら、娘をぜひ探してほしい』と話したことが思い出される」とし、「娘が死んだのか生きているのかだけでも知って目を閉じたいと話していたが、ついに実現できず残念だ」と話した。

遺体安置処は、京畿道平沢市の松炭(ソンタン)第一葬儀場。出棺は29日午前6時。お問い合わせは031-611-1144まで。


イム・ジェヒョク記者 heok@donga.com