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SKハイニックス、世界初の10ナノ級「第6世代Dラム」開発

SKハイニックス、世界初の10ナノ級「第6世代Dラム」開発

Posted August. 30, 2024 09:02,   

Updated August. 30, 2024 09:02

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SKハイニックスが、世界で初めて最新工程を採用したDラムの開発に成功した。人工知能(AI)時代のシステム半導体だけでなく、メモリ半導体でも高性能仕様を実現するための技術競争が激しくなっている。

SKハイニックスは29日、10ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)級の第6世代1c工程を採用したDDR5の開発に成功したと発表した。10ナノメートル級Dラムの工程は、第1世代の1x(18ナノメートル)から始まり、1y(17ナノメートル)、1z(15~16ナノメートル)、1a(13~14ナノメートル)、1b(12~13ナノメートル)、1c(11~12ナノメートル)の順にアップグレードされた。半導体回路の線幅を表すナノメートルは、低いほど微細になる上、性能は高くなり、電力効率も改善されることを意味する。第5世代1bは昨年5月、三星(サムスン)電子が先に量産に乗り出したのに対し、第6世代1cはSKハイニックスが今回、先に開発に成功したと発表することになった。

SKハイニックスは、1b工程基盤を拡張する方法で1cを開発し、これを通じて工程の高度化中に発生しうる試行錯誤を減らしたと強調した。SKハイニックスは、「1bの強みを最も効率的に1cに移した」とし、「年内に1cDRAMの量産準備を終え、来年から製品を供給する」と話した。1cベースのDラムは、主に高性能データセンターに活用されるものと見られる。動作速度は前の世代に比べて11%速くなり、電力効率は9%以上改善された。また、設計革新を通じて、1c工程の生産性は1b比30%以上向上した。

AI時代に最も脚光を浴びているメモリの一つである高帯域幅メモリ(HBM)の性能改善も期待される。1c技術は、HBM第7世代のHBM4Eに採用される見通しだ。現在、HBMの主流はHBM3(第4世代)、HBM3E(第5世代)だ。SKハイニックスが今回開発した1c工程は、中長期的ポートフォリオまで狙った最新技術だ。

三星電子も、1cが採用されたDラムを近く開発し、年内に量産する計画だ。メモリ業界は早くも、次の7世代である1D(10ナノメートル)をめぐって主導権争いを始めている。10ナノメートルは、メモリで「魔の壁」と見なされる領域で、誰が先手に打って出るかがカギとなっている。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com