最大野党「共に民主党」の「党大会現金封筒疑惑」で裁判に付された現・元職国会議員に対し、懲役刑付きの執行猶予が言い渡された。現金入り封筒の授受事件で有罪が言い渡されたのは初めて。
ソウル中央地裁刑事合議27部(禹仁成部長判事)は30日、政党法違反の罪で起訴された尹官石(ユン・グァンソク)元議員に対し、懲役9ヵ月に執行猶予2年、民主党の許琮植(ホ・ジョンシク)議員に対しては懲役3ヵ月に執行猶予1年を言い渡した。政治資金法違反などの罪で起訴された李成萬(イ・ソンマン)前議員に対しては懲役9ヵ月に執行猶予2年を言い渡した。一緒に起訴された林鍾聲(イム・ジョンソン)前議員は同日、健康問題で出頭せず、判決は来月6日に延期された。
裁判所は、「民主党の党代表選挙は、全国代議員の投票結果が当落を左右し、国会議員が全国代議員の投票権の行使に相当な影響力を持つ」とし、「国会議員である被告人が、宋永吉(ソン・ヨンギル)元民主党代表の当選のために封筒をやり取りしたことは非難の可能性が高い」と明らかにした。
許議員と李前議員、林前議員は2021年4月、宋元代表の支持会に参加し、尹前議員からそれぞれ300万ウォンが入った封筒1個ずつを授受した罪がかけられていた。李前議員は、宋前代表の選挙キャンプの関係者に2回にわたって選挙資金1100万ウォンを提供した罪も持たれていた。
検察は、現金入り封筒の授受が疑われる残りの7人に対しても捜査を進めているが、朴英淳(パク・ヨンスン)元議員のみが出頭して取調べを受け、他の6人は国会日程などを理由に取調べに応じなかったという。
キム・テオン記者 beborn@donga.com