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女性軍人深海潜水士1号誕生、「毎日限界に挑戦」

女性軍人深海潜水士1号誕生、「毎日限界に挑戦」

Posted August. 31, 2024 11:32,   

Updated August. 31, 2024 11:32

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「水に入るのが嫌になるくらい苦しい時もありましたが、『1日だけ頑張ろう』という気持ちで乗り越えました」

30日、海軍海難救助戦隊(SSU)の基本課程修了式で、ムン・ヒウ中尉(27、学士士官132期)は念願の深海潜水士の徽章を手にし、こう語った。

徽章を受けた64人(将校・副士官33人、兵士31人)のうち、女性軍人はムン氏が唯一だ。海軍初の女性深海潜水士が誕生したのだ。ムン氏らは6月10日から12週間にわたって教育訓練を受けた。1~6週目には、毎日7時間の水泳と4~9キロのランニングなど基礎体力と水泳訓練を行った。7週目以降は10キロのランニング、ゴムボートの運用、スキューバダイビング、緊急脱出、60フィート(約18メートル)および130フィート(約39メートル)の潜水など、高強度の訓練を受けた。男性と同じ基準の体力・水泳検定を経て入校したムン氏は、「毎日限界に挑戦しているようだった」とし、「命がけで行う人命救助訓練は大変だった」と振り返った。

さらにムン氏は、同期より最大で8歳年上の最高齢の訓練生だった。それだけに「体力訓練に追いつくのに大変だった」としながらも、「一度も諦めようと思ったことはない」と話した。そして「海に浮かんで海水と一緒に食べたチョコパンの『甘じょっぱい』味は、どんな高級デザートにも比較できないほど特別な味だった」と話した。

大学で体育学・海洋学を専攻したムン氏は、2022年6月に少尉として任官した。その後、護衛艦の航海士と海軍教育司令部の軍需計画担当として勤務し、深海潜水士の夢を育んだ。ムン氏は、「大学時代にスキューバダイビングと人命救助の資格を取得するほど水に親しみ、水中で人を助けたり、教える仕事をしたいと思った」とし、「このため、各種海上災害の現場で国民の命を守る深海潜水士に憧れた」と話した。

海難救助基本課程に女性軍人はボブヘアでも入校することができる。しかし、ムン氏は水泳などの訓練に支障があると思い、肩まであった髪を入校前日に1センチほどの長さに切った。ムン氏は、「教育課程の間、髪を切ってよかったと思った。本当に楽なので、このまま維持しようか悩んでいる」と話した。さらに、「最精鋭の深海潜水士として国民と戦友の命を守り、後輩たちが私を見て挑戦できるよう海難救助の専門家に成長したい」と決意を伝えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com