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アジア系初の本公演出演から制作まで、ブロードウェイに吹くKミュージカルの風

アジア系初の本公演出演から制作まで、ブロードウェイに吹くKミュージカルの風

Posted September. 02, 2024 09:26,   

Updated September. 02, 2024 09:26

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今年8月27日(現地時間)、米国ニューヨークのブロードウェイミュージカル「ヘイディズタウン」の舞台に韓国系俳優が登場した。アジア系の男性俳優がギリシア・ローマ神話を再解釈したヘイディズタウンのブロードウェイ本公演に出演したのは初めて。

俳優のティモシー・イさん(27、韓国名イ・ヘチャン)は、今年の米国ツアーでアジア系では初めて主人公オルフェウス役を演じたのに続き、本公演でアンサンブル「ウォーカー」役とオルフェウス役のアンダースタディ(予備俳優)を兼ねることになった。一つの役を3、4人の俳優が順番に引き受けるのが珍しくない韓国と違って、通常単一キャストで構成されるブロードウェイで、アンダースタディは定期的に舞台に立つ。イさんは、「本公演に参加できて大きな光栄だ。今後、より多くの韓国系俳優と共にすることを祈る」と話した。

依然としてアジア系にとって敷居の高い「ミュージカルの本場」ブロードウェイで、韓国系俳優や創作陣が次第に存在感を広げている。俳優の場合、「ミス・サイゴン」など主人公の設定がアジア人である少数の作品を除けば肩身が狭い。公演制作会社の関係者は「ツアー公演は、出演陣が長くは数年間縛られていなければならないので、人気俳優を好まない」とし、「欧米で発展したミュージカルの特性上、アジア人のキャラクター自体が珍しく、(本公演で)アジア人俳優に非アジア人役をあまり与えない」と話した。

オディカンパニーのシン・チュンス代表がリードプロデューサーとして制作したミュージカル「グレートギャツビー」は、4月15日以降19週間連続で毎週100万ドル以上の売上を記録し、「ワンミリオンクラブ」記録を伸ばしている。OSTアルバムは、最近ビルボードチャート「キャストアルバム」部門で1位を総なめした。今年6月、米トニー賞では、韓国系デザイナー2人が衣装賞と照明賞を受賞した。ブロードウェイで韓国系の立地が広くなっている。シン・チュンス代表は、「ブロードウェイ公演を見た海外クリエイターからのライセンス公演の問い合わせが多く、ドイツやスペイン、豪州などへの進出を模索している」とし、「今後、後輩ミュージカル制作者がブロードウェイに進出し、Kミュージカルが領域を広げるのに役立つだろう」と話した。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com