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国会開会式に出席しなかった尹大統領、野党は「戒厳令疑惑」提起

国会開会式に出席しなかった尹大統領、野党は「戒厳令疑惑」提起

Posted September. 03, 2024 09:13,   

Updated September. 03, 2024 09:13

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与野党代表会談の翌日2日に行われた国会開会式に、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が出席しなかった。尹大統領が開会式に出席しなかったのは初めてだ。大統領室は、「特検と弾劾を乱発する国会の正常化が先」と説明したが、最大野党「共に民主党」は「正常化すべきは尹大統領だ」と批判した。与党「国民の力」内部からも、「尹大統領が国会との協治の意思を示すために開会式に出席すべきだった」という指摘が出た。

与野党代表は同日、前日に行われた会談について「政治を復元し、民生中心の政治をしようということで意気投合した」(「国民の力」韓東勲代表)、「かなり進展した話をし、共感した」(民主党・李在明代表)と明らかにし、「政治復元の第一歩」と評価した。しかし、前日の李在明(イ・ジェミョン)代表に続き、9月定例国会の初日である同日、民主党が本格的に持ち出したいわゆる戒厳令疑惑をめぐって与野党が衝突し、「苦労してつかんだ協治の機会を国会が自ら蹴ってしまうのではないか」という懸念も出た。

大統領室関係者は同日、電話取材に対し「野党が第22代国会の任期を開始するやいなや、一方的な独走と立法独裁まで行った状態で、開会を祝うに値する国会なのか。民主化以降、最悪の国会だ」とし、「弾劾と特検の乱発で国会を異常な状態に追い込んだ巨大野党が尹大統領の欠席を招いた」という認識を示した。

これに対し、民主党は論評を通じて「与野党の対立がどんなに激しい時にも大統領は開会式に出席してきた」とし、「どんな言い訳も民主化以降、現職大統領が国会開会式に出席しない憲政史の不名誉を覆すことはできない」と述べた。

同日午前、与野党代表は前日の会談を取り上げ、対話継続の共感は続いた。韓東勲(ハン・ドンフン)代表は最高委員会会議で、「闘争の政治とは分離し、国民だけを考えて迅速に答えを出すことができる政治をする、民主党もその趣旨に共感した」と述べた。李氏も最高委員会会議で、「虚心坦懐に率直な話が交わされた場だった。今後、与野党間で協力することは協力し、競争することは競争する良いきっかけになると期待している」と述べた。

しかし、与野党は同日、民主党の戒厳令疑惑提起をめぐって衝突した。民主党の金民錫(キム・ミンソク)最高委員は最高委員会議で、「国民が戒厳令を心配している」と発言し、金龍顕 (キム・ヨンヒョン)国防部長官候補の人事聴聞会でも野党は、「金候補の指名は戒厳令を準備するためのもの」と攻勢を続けた。韓氏は「単純なレトリックではなく、『戒厳令を準備している』という程度の嘘なら、これは国紀紊乱に該当する」とし、「根拠を示せ」と強く批判した。同日の開会式は、第22代国会任期開始から96日ぶりに行われた。最長の「遅刻開会」だ。


金埈馹 jikim@donga.com