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民主化以来初の大統領の国会開会式欠席、無条件出席すべきだった

民主化以来初の大統領の国会開会式欠席、無条件出席すべきだった

Posted September. 03, 2024 09:11,   

Updated September. 03, 2024 09:11

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第22代国会が2日、任期開始96日ぶりに開会式を行った。1987年の憲法改正以来、「87年体制」で最も遅い開会だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は開会式に出席しなかった。これも87年体制初の大統領欠席の事例だ。大統領室は、「特検と弾劾を乱発する国会を先に正常化してから大統領を招待するのが正しい」と欠席の背景を明らかにした。これにより、第22代国会は開始から、最長の「遅刻」開会と初の大統領欠席という2つの不名誉を記録することになった。

第22代国会の開会式が遅れてしまったのは、与野党の対立、特に野党が国会の権力を握っていることも大きな要因だ。当初、開会式は7月5日に行われる予定だったが、「共に民主党」など野党が4・10総選挙の圧勝を振りかざして海兵隊チェ上兵特検法の強行処理に乗り出し、これに反発した与党「国民の力」が欠席を宣言し、大統領の欠席まで提案した。そうして無期限に延期され、第22代初の定期国会が始まる昨日になって開かれた。最近、与野党の合意により第22代初の民生法案が成立し、与野党代表会談も行われるなど、与野党協力の流れの中でようやく開会式が開かれたのだ。

与党は、尹大統領の開会式欠席も無限の争いを引き起こした巨大野党のせいだとし、野党の態度変化を求めている。大統領室関係者は、「大統領を呼び出してピケットデモを行い、恥をかかせるつもりだと疑うしかない」とも述べた。昨年、大統領の施政方針演説の際、握手を求めた尹大統領に見向きもしなかったり、「やめろ」と言ったりした野党議員の行動を指摘したのだ。

しかし、尹大統領の今回の開会式欠席は様々な意味で残念だ。いくら国会、野党の責任が大きいとはいえ、行政のトップとして国民の代表機関である国会を認め、最低限の礼儀は守らなければならない。尹大統領は先週の記者会見で、「私が初めて経験する国会状況」と嘆いたが、尹大統領自身が今回、歴代どの大統領もしなかった選択をしたことになる。今国会のような「与小野大」ではないが、歴代大統領は今に劣らず厳しい政治状況でも国会開会式を欠席することはなかった。

さらに、尹大統領は「与小野大」国会という、野党の協力なしには円滑な国政運営ができない厳しい現実を直視していないようだ。国政の無限の責任を負う大統領に、多数野党が掌握する国会に背を向け、無視する権利はない。それでも出席はしなければならないという龍山(ヨンサン)参謀はいなかったのだろうか。少し譲歩したり屈服したりしても、結局は勝つ政治をしなければならない。