現代(ヒョンデ)百貨店が、日本の阪急阪神百貨店とVIP向け共同マーケティングに乗り出します。タイの代表流通企業、シアンピワットグループに次ぐ、現代百貨店の2番目の海外VIP向け特典の提携となります。内需景気が低迷している中、海外のVIP顧客を招いて活路を探すものと解釈されます。
2日、現代百貨店は、「現代百貨店-阪急阪神百貨店のVIP向け特典提携のための業務協約」を交わしたと発表しました。阪急阪神百貨店が、VIPの交流のために海外流通業者の手を取ったのは今回が初めてだそうです。大阪にある阪急阪神百貨店の梅田本店は、日本国内の百貨店の店舗の中で売上が2位で、VIPの顧客層がしっかりしていると言われています。
両社のVIP顧客は今後、両国の店舗でパスポートとともに現代デパートのアプリケーション(アプリ)や阪急デパートの実物VIPカードを提示すれば、特典を受けることができます。阪急百貨店のVIPは、現代百貨店貿易センター店とザ・現代ソウルで専用ラウンジを利用し、文化コンテンツの利用券を受け取ることができます。現代百貨店のVIPは、阪急百貨店の梅田本店や阪急メンズ東京店で個人ショッピングの儀典サービスやラウンジ利用、荷物の保管、購入商品のホテル配達などのサービスを利用できます。
今回の提携は、阪急阪神百貨店が先に声をかけたということです。ザ・現代ソウルに若い客が多いということが口コミで広がり、海外流通会社がベンチマーキングツアーに来ていますが、阪急阪神百貨店もその一つだったということです。流通業界の関係者は、「10数年前も、韓国国内のデパートが海外の流通会社とVIP提携をしていたが、恩恵を受けるには3~4週間前に予約をしなければならないなど不便さがあった」とし、「今は韓国の地位が高まり、海外から先に提携を提案し、恩恵の幅も広がっている」と伝えました。
現代百貨店によりますと、貿易センター店とザ・現代ソウルは今年1~7月、外国人の購入が売り上げで占める割合はそれぞれ15.0%と14.5%で、現代百貨店の16店舗の中で1位と2位でした。
現代百貨店は今後、VIPの特典提携をヨーロッパや香港など有数のグローバルショッピングモールとも推進する予定です。落ち込んでいる消費心理の中で、海外VIPとの提携が流通業者の新しい収益モデルとして定着するかを、関心を持って見守る必要があります。
イ・ミンア記者 omg@donga.com