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元NY州知事の側近、中国スパイ容疑で起訴

元NY州知事の側近、中国スパイ容疑で起訴

Posted September. 05, 2024 09:19,   

Updated September. 05, 2024 09:19

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ホークル米ニューヨーク州知事の元側近である中国系リンダ・サン被告と夫のクリス・フー被告が、中国のために活動した容疑で米連邦検察に起訴された。台湾の米国内の活動を故意に妨害し、中国のために虚偽の文書を発行するなど、事実上、中国のスパイとして活動したという。両被告は「扇動的な起訴」とし、「無罪」を主張している。

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、米連邦検察は3日、両被告をニューヨーク州ロングアイランドの自宅で逮捕した後、外国人代理人登録法(FARA)違反、ビザ詐欺、マネーロンダリングなど10件の容疑で起訴した。「FARA」は今年7月、米連邦検察が韓国系北朝鮮専門家のスミ・テリー米外交問題評議会(CFR)上級研究員を「許可なく韓国政府のために働いた」として起訴した際に適用した法律だ。米政府に事前申告せず、外国政府の代理人として働いたということだ。

検察は公訴状を通じて、サン被告が台湾の公務員をホークル氏の事務所に接近できないようにし、州政府通信から台湾への言及を削除したと明らかにした。また、州の高位関係者と台湾の要人の会談も中止させたと明記している。一方、中国に対しては、知事の許可なく招待状を出し、知事の署名入りの公文書も偽造したという。

中国はその見返りにフー被告の事業に数百万ドルの取引を手当てし、公演チケット、親戚の就職なども斡旋したという。両被告はこのようなマネーロンダリングで、ロングアイランドの海岸沿いの360万ドル(約48億6千万ウォン)相当の家、ハワイ州ホノルルの190万ドルのコンドミニアム、2024年型フェラーリなどの高級車を購入したと、連邦検察は見ている。連邦検察は、「サン被告がニューヨーク市民のために働いているように見えたが、実際は中国政府と中国共産党の利益のために働いていた」と明らかにした。

1983年に中国で生まれたサン被告は、幼少期に渡米した。バーナード・カレッジで政治学修士、コロンビア大学で教育学修士を取得した。2009年にニューヨーク州立法府で働いて公職生活を開始し、21~22年にホークル氏の秘書室次長を務めた。ホークル氏側は、「サン被告の不正行為が発覚した昨年3月に解雇した」と説明している。


林雨宣 imsun@donga.com