Go to contents

競技場ではブーイング、SNSは「拙戦」炎上…強まる「洪明甫リスク」

競技場ではブーイング、SNSは「拙戦」炎上…強まる「洪明甫リスク」

Posted September. 07, 2024 09:52,   

Updated September. 07, 2024 09:52

한국어

10年ぶりに韓国サッカーの指揮官に返り咲いた洪明甫(ホン・ミョンボ)氏(55)の監督選任が激しい批判の嵐を巻き起こしている。

洪氏の代表監督復帰戦だったパレスチナとの2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選が行われた5日、ソウルW杯競技場では、試合開始前から鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会長と洪氏の監督辞任を求める横断幕が掲げられ、ブーイングが起きた。ファンは最近、代表監督の解任と新監督の選任過程で「外国人指導者を最優先に考える」としては突然洪氏を選んだことについて、手続きに問題があると批判している。

同日、試合開始前の場内アナウンサーの紹介の時はもちろん、試合中、電光掲示板に洪氏の顔が映るたびに、観客席からはブーイングが起きた。キャプテン孫興民(ソン・フンミン)など選手たちがモニターに映る時は歓声が上がったが、洪氏が映るとすぐブーイングを浴びせる場面が繰り返された。試合途中、ファンたちが「鄭夢奎、出て行け」「洪明甫、出て行け」を何度も叫んだ。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング96位で、韓国(23位)より73ランクも低いパレスチナと拙戦の末、0-0の引き分けを記録すると、サッカー協会のソーシャルメディア(SNS)は非難の書き込みで炎上した。

試合終了後、洪氏は「(ファンが揶揄する)そのような場面は簡単なものではないと思う。今の状況でファンの気持ちも理解できる。これから耐えなければならないと思う」と話した。

ホームゲームで監督に浴びせられたブーイングに、選手たちも心理的なプレッシャーを抱えたまま試合に出場した。孫興民は、「ファンも受け入れ難い状況ではあるだろう」としながらも「今は与えられた環境の中で監督が望むサッカーをしなければならないのが選手たちの役割だ。先の長い道のりだが、恥知らずにもチームの主将としてファンの多くの応援と愛をお願いしたい」と話した。また、ミクスゾーン(共同取材区域)でも洪氏に対するブーイングについて「悔しい。ホームでだけは、渡地たちを敵に回してはならないと思う。多くの応援をお願いしたい」と付け加えた。

李康仁(イ・ガンイン)も「監督のもとでの初戦を応援よりブーイングで始めて非常に残念だ。監督が良いサッカーを作ってくれることを信じて、100%従う。良い結果を出せるように努力するので、(ファンも)とても残念で腹が立つと思うが、応援と関心を示してほしい」と話した。

代表の守備の「要」キム・ミンジェは試合後、直接観客席に前に行ってブーイングを自粛するよう訴える場面もあった。キム・ミンジェは「最初から私たちがダメだったわけではない。(まるで)ダメになることを願って応援しているところが残念で、そういう話をした」と説明した。これに対し、代表チームサポーターズの「レッドデビルズ」は6日、SNSを通じて「私たちの揶揄と抗議は偽りで一貫する協会と自らの信念を裏切った監督に対する揶揄と抗議だ。レッドデビルズはどんな瞬間にも『ダメになることを願って』『負けることを願って』応援はしなかった」という立場を発表した。レッドデビルズは、「キム・ミンジェ選手の気持ちも理解できる。レッドデビルズはどこでも常に選手たちと一緒にしながら、もう一度深く考えて応援する」と付け加えた。


姜泓求 windup@donga.com