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北朝鮮が5日連続で「ゴミ風船」、5月以降首都圏で1億ウォンの財産被害

北朝鮮が5日連続で「ゴミ風船」、5月以降首都圏で1億ウォンの財産被害

Posted September. 09, 2024 09:16,   

Updated September. 09, 2024 09:16

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北朝鮮が7日夜に続き、政権樹立日の前日である8日午前にもゴミ風船を韓国に向けて飛ばした。4日から5日連続で韓国にゴミ風船を飛ばし、今年に入って計17回となる。

韓国軍合同参謀本部は8日、「午前9時ごろから再び北朝鮮からゴミ風船が飛んで来た」とし、「対応マニュアルに基づき、冷静に対応する」と明らかにした。合同参謀本部関係者は、「風向きによってゴミ風船がソウルや京畿道(キョンギド)北部地域に移動する可能性がある」と述べた。

これに先立ち、7日夕方から夜の間に、約200個のゴミ風船のうち約50個がソウルと京畿道北部地域で発見されたと、合同参謀本部は伝えた。内容物は、紙くずやビニール、ペットボトルなどの生活ゴミで、安全に危害を与える物質はなかったという。

北朝鮮は先月10日から1ヵ月近くゴミ風船を飛ばさなかったが、4日から再開した。韓国軍は、北朝鮮がゴミ風船にぶら下げるゴミさえも不足して一時中止したが、大規模な水害復旧で発生した大量のゴミを再びぶら下げて飛ばしたとみられている。5月末のゴミ風船散布の初期には堆肥などがあったが、その後、比較的きれいな紙やビニールなどを飛ばし、最近の落下物には使用痕跡のあるペットボトルなどが発見された点も、これを裏付けている。

また、風向きを考えると韓国の方向に風船が飛ぶ可能性が高くないにもかかわらず、風船を飛ばすケースも増えている。軍関係者は、「韓国の民間団体が北朝鮮に向けてビラを飛ばしていることに対抗するよう上部の圧力が働いたとみられる」と話した。

軍当局者は、「韓国の対北朝鮮拡声器の全面稼働に屈服しないという『強対強』の姿勢を堅持するとともに、『ゴミテロ』の日常化で韓国が緊張を緩めるようにし、何らかの奇襲挑発に出る可能性があると見て、関連動向を注視している」と話した。

北朝鮮のゴミ風船による韓国側の財産被害は1億ウォンを超えると把握された。国会行政安全委員会所属の最大野党「共に民主党」の楊富男(ヤン・ブナム)議員が8日、ソウル市と京畿道から提出を受けた資料によると、北朝鮮のゴミ風船が飛来し始めた5月28日から8月10日までに首都圏で発生した被害規模が1億52万8千万ウォンと集計された。

ソウル市(7987万5千ウォン)と京畿道(2065万3千ウォン)を合わせた金額だ。通報件数はソウル市13件、京畿道38件など計51件。最も被害額が大きかったのは、5月29日にソウル永登浦浦区(ヨンドゥンポク)の物流センターで発生した事故だった。当時、物流センターに停車していた車にゴミ風船が落ちて破損し、1571万ウォンの財産被害が発生した。


尹相虎 ysh1005@donga.com