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「ネオコンの本丸」チェイニー元副大統領がハリス氏支持を表明

「ネオコンの本丸」チェイニー元副大統領がハリス氏支持を表明

Posted September. 09, 2024 09:16,   

Updated September. 09, 2024 09:16

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「国民として、政党より国を優先させる」

ブッシュ政権の外交・安全保障政策を主導し、副大統領を務め、米政界で代表的な「ネオコン(新保守主義者)」とされるディック・チェイニー元副大統領(2001~2009年、写真)が6日、11月の大統領選挙で民主党のハリス副大統領に投票すると明らかにした。チェイニー氏が民主党の大統領候補を支持すると宣言したのは初めて。

チェイニー氏は声明で、「トランプ前大統領が再び権力を握ってはならない」とし、「トランプ氏は248年の米史上最も危険な人物だ」と述べた。そして、「トランプ氏が自分の権力維持のために2020年の大統領選挙の結果を否定し、嘘と暴力を動員した」とし、「国家と憲法を守るためにハリス氏を選ぶ」と述べた。これに先立ち、チェイニー氏の娘のリズ・チェイニー元下院議員も4日、「憲法を信じて大切にする保守主義者として、トランプ氏がもたらす危険を懸念せざるを得ない」とし、「ハリス氏に投票する」と明らかにした。

チェイニー父娘は、共和党内の代表的な「反トランプ」だ。2人は、トランプ氏の支持者が20年の大統領選挙の結果に不満を抱き、21年1月6日にワシントンの連邦議会議事堂に乱入した事件を機にトランプ氏と決別した。特にリズ・チェイニー氏は、議事堂乱入直後、民主党が発議したトランプ氏の弾劾訴追案に賛成し、親トランプ陣営の集中攻撃を受けた。また、翌年の中間選挙で、選挙区のワイオミング州から出馬して敗北した。

ハリス氏は7日、主要競合州であるペンシルバニア州を訪れ、チェイニー父娘の支持を受け「光栄だ」とし、「(チェイニー父娘の支持は)分裂に疲れた国民に力を与える勇敢な行動だ」と述べた。

一方、米国の企業家88人も同日、ハリス氏の陣営に非公開の支持書簡を送った。米経済メディアCNBCが入手した書簡によると、メディア財閥マードック家の後継者であるジェームズ・マードック元21世紀フォックス最高経営責任者(CEO)や時価総額7位の暗号資産決済企業リップルの共同創業者クリス・ラーセン氏が初めてハリス氏への支持を表明した。アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の妻でエマーソン・コレクティブのトップであるローレン・パウエル・ジョブズ氏、世界最大のプライベート・エクイティ運用会社ブラックストーンのトニー・ジェームズ元会長らも参加した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com