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死亡説が流れていた中国の秦剛前外相、外務省傘下の出版社に左遷

死亡説が流れていた中国の秦剛前外相、外務省傘下の出版社に左遷

Posted September. 11, 2024 07:03,   

Updated September. 11, 2024 07:03

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昨年7月、任命から7ヵ月で突然解任された中国の秦剛(写真)前外相が、外務省傘下の出版社に左遷されたと、米紙ワシントン・ポストが8日、報じた。

同紙は、2人の元米政府関係者を引用し、秦氏が投獄されたとか自殺したという噂は事実ではなく、現在、書類上は中国外務省所属の「世界知識出版社」の下級職を務めていると伝えた。匿名を求めた米政府関係者は、秦氏の状況について、「刑務所に行くことはないが、秦氏のキャリアは終わった」と述べ、今回の措置は別の高官らへの警告の意味が込められていると伝えた。

秦氏は、習近平国家主席の寵愛を受け、2022年末に在米中国大使に抜擢された後、1年後に外相に電撃的に起用された。また、昨年3月には外相を維持して国務委員にさらに1ランク昇格した。秦氏は、「戦狼外交(攻撃的な外交)」の代表走者として注目されたが、任命から7ヵ月後の昨年7月に突然解任された。当時、秦氏の解任の理由は公開されなかったが、著名テレビキャスターとの不倫説や死亡説など様々な憶測が飛び交った。

秦氏は外相を解任されてから1年後の今年7月、共産党第20期第3回全体会議(3中全会)で、中央委員からも解任された。ただ、中国指導部は秦氏を自発的な辞任の形で免職処理し、「同僚」という呼称を維持し、追加の司法処理はないと見通された。

秦氏の正確な解任理由はまだ公開されていないが、中国外務省の沈国放・元次官補の事例に照らして見ると、不倫で解任された可能性が高いと、同紙は分析した。沈氏は1993年、最年少の外務省報道官を務め、注目された。しかし、2005年に突然解任され、世界知識出版社に配属された。当時も中国内外では、沈氏が不倫で処罰されたという噂が流れた。中国外務省は秦氏の現在の状況について回答せず、当該出版社の職員も秦氏の勤務状況を知らないと、同紙は伝えた。


金喆仲 tnf@donga.com