韓国政府は、「北朝鮮がウラン濃縮施設を公開し、核能力の加速的強化、戦術核兵器用の核物質生産を云々したことに対して強く非難する」と反発した。
大統領室は同日、北朝鮮のウラン濃縮施設の公開と関連し、「北朝鮮の公開意図などを綿密に把握し、北朝鮮全般の動向を観察・分析している」と明らかにした。大統領室関係者は、「米大統領選挙を控えて核実験の可能性が高まるのではないか」との懸念について、「核実験の時期は北朝鮮指導部の決意によって変わる可能性があり、断定的に予断することはできない」とし、「すべての可能性を念頭に置いて韓米情報当局が緊密に追跡している」と述べた。
統一部も声明で、「北朝鮮の違法な核兵器開発は、国連安全保障理事会決議の明らかな違反であり、韓半島と世界平和への深刻な脅威」とし、「いかなる場合でも、韓国と国際社会は北朝鮮の核保有を絶対に容認しないことを北朝鮮は認識すべきだ」と述べた。
日本政府も、北朝鮮のウラン濃縮施設の公開を非難した。日本政府の林芳正官房長官は同日、定例記者会見で、「北朝鮮の核・ミサイル開発はわが国と国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない」とし、「米国や韓国をはじめ国際社会とも協力し、北朝鮮の核弾道ミサイル計画の完全な廃棄を求めていく」と強調した。
日本の公共放送NHKは同日、正恩氏のウラン濃縮施設視察のニュースを伝え、「今年11月の大統領選挙を控えた米国に対して、核開発をさらに強力に推進する立場を明らかにした」と報じた。
東京=イ・サンフン特派員 コ・ドイェ記者 sanghun@donga.com