2050年に世界中で稼動する原子力発電所は、最大で1000基に達することが分かった。人工知能(AI)産業の発達でグローバル各国の電力需要が大幅に増え、最近復活の兆しを見せている韓国国内の原発業界にも大きな輸出市場が開かれている。原発業界は、チェコに続きポーランドや英国などへの原発輸出を推進し、グローバル市場の先取りに積極的に乗り出している。
18日、国際原子力機関(IAEA)によると、今後、原発産業が「高成長」すれば、2050年の世界中の原発発電容量は890GWe(ギガワット・エレクトリック)に達するものとみられる。現在、世界中で稼動している原発439基の発電容量が395GWeであることを勘案すれば、2050年までに最大550基の原発が新たに建設されることになる。すでに先月基準で、世界中で建設を検討されている原発は344基に達する。
このような流れに合わせて、韓国内の原発業界は海外原発の受注に集中している。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は19日から22日までの2泊4日間、チェコを公式訪問する。24兆ウォン規模のチェコ・ドコバニ原発の新規建設事業が最終契約まで支障なく進められるよう支援するという意志を明らかにし、韓・チェコ間の原発同盟を構築するというのが今回の訪問の主な目標だ。官民連合の「チームコリア」は、ポーランドと英国、アラブ首長国連邦(UAE)などでの原発建設の受注にも乗り出す計画だ。
業界では今後、新規原発市場が既存の大型原発より発電容量と大きさを減らした小型モジュール原発(SMR)へと再編されるだけに、SMRの競争力確保が急がれるという指摘が出ている。中央(チュンアン)大学エネルギーシステム工学部のチョン・ドンウク教授は、「次世代SMRの開発に拍車をかけるために、速かに関連規定が確立されなければならない」と話した。
世宗市=チョン・スング記者、キム・ドヒョン記者 soon9@donga.com·dodo@donga.com