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英雄の決意

Posted September. 20, 2024 09:22,   

Updated September. 20, 2024 09:22

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悪条件の中で激戦を繰り広げ、皇恩に報いるという英雄の悲壮な気概を込めた歌。暗雲のように迫る敵の攻勢で城は陥落寸前だったが、味方が鎧を光らせ防御に出ると戦況は一変する。進軍のラッパの音が秋の空に響き渡ると、戦いはさらに激しさを増し、兵士の鮮血が要塞を染める。薄紅色の鮮血が真っ赤に染まって大地に絡み合う、まさに激戦の戦場。冷ややかな霜に太鼓の音さえ凍りついたが、決死の戦いを誓う英雄の勢いは衰えることはない。

この詩は、18歳の若い詩人が当時の高官だった文人、韓愈(ハン・ユ)に自分の詩才を伝えるために書いた謁見詩だ。詩人が想像力を動員して若き日の抱負を一度表現してみたのだろうが、詩を読んだ韓愈は服を整え、詩人を家に招き入れるほど共感したという。独創的な構想と雄渾な  筆致に秘められた悲壮美を感じ取ったようだ。