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エチオピアの青年たち「韓国の支援でエンジニアになりました」

エチオピアの青年たち「韓国の支援でエンジニアになりました」

Posted September. 20, 2024 09:29,   

Updated September. 20, 2024 09:29

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「韓国は、私の人生において特別な地位を占めています」

エチオピア人のウォク・タデレさん(24)は4日、東亜(トンア)日報とのオンラインでのインタビューで、「韓国は祖父から始まり、今までも私の人生に大きな影響を及ぼしているからだ」としたうえで、このように話した。タデレさんの祖父は、韓国戦争に参戦したカクニュー部隊の出身だ。カクニュー部隊は当時、エチオピア皇帝直属の6000人規模の最精鋭で構成され、韓国戦争中に250回余り大小の戦闘に参加し、ただの一度も敗北したことのない伝説的な部隊として有名だ。

タデレさん自身も、韓国と特別な縁がある。エチオピアの「LG KOICA希望職業訓練学校」に2021年6月に入学し、2年間電子工学を専攻し、昨年からLG電子の中東・アフリカ地域本部でサービスエンジニアとして勤めている。

希望職業訓練学校とは、アフリカ国家の中で唯一韓国戦争に参戦したエチオピアのために、LGと韓国国際協力団(KOICA)が共に設立した技術教育機関だ。2014年に設立され、今年の卒業生83人を含め、計541人の卒業生を輩出した。就業・創業率は100%だ。タデレさんは、「今日まで会ったすべての韓国人から、私は多くの支持と親切さをもらった」と感謝の意を表した。

タデレさんとともに昨年、希望職業訓練学校を卒業したヌウェイ・シレシさん(24)も、祖父がカクニュー部隊の出身で韓国戦争に参戦した。彼は「韓国人が、祖父の犠牲に感謝しながらエチオピア人の生活を変化させたがっていることを知ることになった」と話した。シレシさんは卒業後、モーリシャス共和国の電子製品の流通会社であるドラゴンエレクトロニクスに就職した。

2人とも、「韓国の支援がなかったら、専攻の勉強は夢にも思わなかっただろう」と口をそろえた。希望職業訓練学校への入学前は、故郷の大学で電子工学を勉強していたが、突然内戦が起きた。タデレさんは、「私が住んでいた地域はあまりにも治安が良くなく、政治的不安で学業を放棄せざるを得なかった」とし、「何とか食べて生きようと首都に移住したが、運が良く希望職業訓練学校について知ることになった」と話した。

彼らは自分たちが学んだ知識を基に、現地の脆弱階層のためのボランティア活動も繰り広げている。苦労して学んだだけに、隣人とも技術を分かち合いたかったからだ。シレシさんは、「障害者や老人のための福祉機関を訪ね、私が直接購入した部品で洗濯機など色々な機器を無償で修理した」とし、「また勉強に助けが必要な友人たちには、教育ボランティアをして、私が受け取った支援金を周辺の学生たちと分けて使ったりもした」と笑った。

これからは職業と学業を並行して、専攻をさらに発展させる計画だ。タデレさんは、「希望職業訓練学校で受けた2年間の専攻教育も大きく役立ったが、依然として学びへの渇望がある」とし、「他の一般大学のように4年、5年間の過程を通じて専門性を育てたい」と話した。シレシさんも、「今よりさらに発展して有能な人材になるためには、高い水準の学位過程が必要だ」とし、「特に人工知能(AI)を活用して文書作業の効率を高めたりイメージ・映像を編集する分野に関心が高い」と話した。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com