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ユニバーサルと国立バレエ団が「ラバヤデール」をめぐり誇りの争い

ユニバーサルと国立バレエ団が「ラバヤデール」をめぐり誇りの争い

Posted September. 20, 2024 09:30,   

Updated September. 20, 2024 09:30

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韓国国内バレエ団の二大山脈である国立バレエ団とユニバーサルバレエ団が、大作「ラ・バヤデール」で対決する。ソウル瑞草区(ソチョグ)の芸術の殿堂のオペラ劇場で、1ヵ月おきに作品を相次いで披露する。

27日に先に開幕するユニバーサルバレエ団の公演は、「古典バレエの父」マリウス・プティパの振り付けを基にしている。フランス出身の振付師であるプティパは、1877年、ロシアのマリインスキー・バレエ団のために作品を作った。国立バレエ団は、ロシア出身の振付師ユーリー・グリゴローヴィチが2013年に作ったバージョンを公演するという点で違う。来月30日に開幕する。

ユニバーサルバレエ団のキム・ヤンヒョン公演事業チーム長は、「視覚的側面で、プティパのマリインスキースタイルは精巧さと華やかさを、グリゴローヴィチのボリショイスタイルは、民族的色彩や雄大さを追求する」とし、「プティパバージョンでは、長さが2メートルを越える華麗な象が登場するのが代表的だ」と話した。

出演陣だけで120~150人に達する大規模な作品であるだけに、各々そうそうたる出演陣を前面に出している。国立バレエ団の公演には、「東洋人初」のタイトルを取った二人のダンサーが呼吸を合わせる。東洋人としては初めてフランス・パリオペラ座バレエ「エトワール」(首席ダンサー)に任命されたパク・セウン、東洋人としては初めてマリインスキー・バレエ団に入団した首席ダンサーのキム・ギミンが、2009年の「白鳥の湖」以来15年ぶりにパートナーとして会う。

ユニバーサルバレエ団の公演には、最近最も「ホットな」ダンサーたちが出演する。来年、キム・ギミンの後を継いでマリインスキー・バレエ団の2番目の韓国人団員になる「次世代スター」のチョン・ミンチョル、昨年「舞踊界アカデミー賞」である「ブノワ・ドラ・ダンス」を手にしたカン・ミソン首席ダンサーが主人公役を引き受ける。

二つの公演の違いは、結末で目立つ。フランス語で「インドの舞姫」を意味する「ラ・バヤデール」は、古代インドを背景にした悲劇的な愛の物語だ。ヒンドゥー教寺院の舞姫ニキヤと戦士ソロル、ニキヤに片思いする最高僧侶バラモン、ソロルの婚約者であるガムザッティ姫が登場する。

国立バレエ団の公演は、成し遂げられなかった愛に対してソロルが悔恨に満ちた独白をしながら終わり、ユニバーサルバレエ団の公演は亡霊の世界でニキヤとソロルが「スカーフダンス」を踊って終わる。バレエ評論家のハン・ジヨン氏は、「スカーフは、2人が霊的につながっていることを象徴する道具だ」と話した。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com