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ニューヨーク韓国文化院に22mの巨大「ハングルの壁」設置

ニューヨーク韓国文化院に22mの巨大「ハングルの壁」設置

Posted September. 21, 2024 10:02,   

Updated September. 21, 2024 10:02

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25日(現地時間)、米ニューヨーク・マンハッタンに高さ22メートル、横8メートルの巨大な「ハングルの壁」が設置される。世界的なインスタレーションアーティストの姜益中(カン・イクジュン)氏とニューヨーク韓国文化院が、世界50ヵ国から約7千人がハングルで提出した「人生のフレーズ」を作品にして公開する。プロジェクトを企画したニューヨークの韓国文化院は、「世宗(セジョン)大王がハングルを創始して約600年で、ハングルをテーマにしたグローバル公共美術作品が誕生した」と評価した。

19日に訪れたニューヨーク韓国文化院では、作品設置の最終作業が行われていた。6月に新  庁舎を開館したニューヨーク韓国文化院は、建物の内壁に「ハングル」をテーマにした美術作品を設置するため、この1年間、姜氏と協業してきた。

1990年代に故白南準(ペク・ナムジュン)氏と2人展を開くなど、40年間、ニューヨークを代表するインスタレーションアーティストとして活動してきた。特に、姜氏は縦横3インチ(約7.6センチ)の正方形のパネルにハングルを一文字ずつ刻んで大型作品を作る作品で知られている。「姜益中体」と呼ばれるハングルのフォントに色とりどりの色を乗せ、韓国の色彩感を表現している。

ニューヨーク韓国文化院長のキム・チョンス氏は、「ハングル作品の中に世界を盛り込むため、5月から2ヵ月間、別途にサイトを構築し、世界中から自分だけの『人生の一行』を受け付けた」とし、「サイトに各国の言葉で文を入力すると、ハングルに翻訳されて図案が表示され、これに各自が好きな色を塗ることができるようにした」と説明した。

5ヵ月に及ぶサイトの構築は、LG CNSが提供し、韓国のヤンヒョン財団と米国の同胞企業キスグループが制作費を後援した。姜氏も参加した。姜氏は、「7千以上のフレーズの中から1千個を選び、作成者の名前と共に作品に盛り込んだ」とし、「計2万余りのハングルパネルで作品を構成した」と語った。

プロジェクトに参加したニューヨーク韓国文化院のキュレーターのチョ・ヒソン氏は、「作品を見ると、共感し慰められるフレーズが多い」とし、「BTSの歌の歌詞など、Kカルチャーをハングルで表現した外国人参加者も見られた」と伝えた。姜氏は、「ピアニストのチョ・ソンジン氏が送ってくれた『心の中心を持って歩いて行こう』という文が記憶に残っている」とし、「韓国に対する世界の関心が最高潮に達している時に、韓国の文字に世界の人々の哲学を込めることができ、意義深い」と話した。

一方、ニューヨーク韓国文化院は「ハングルの壁」の公開に合わせて、グッゲンハイム美術館とホイットニー美術館が所蔵している姜氏の作品の貸与を受け、「私たちはつながっている(We are Connected)」というタイトルで姜氏の回顧展を開催する予定だ。展示は今月26日から11月7日まで。


林雨宣 imsun@donga.com