大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)が米大リーグ史上初めて50本塁打・50盗塁を達成したシーズン50号本塁打ボールは果たしてどれだけの価値があるだろうか。
大谷が20日、敵地マイアミ・マーリンズ戦の7回表に放った50号は、外野スタンドにあるテーブルの下に落ちた。テーブルの近くに観客が集まったが結局「黒いシャツを着た男」がボールを拾った。ドジャースは大谷の直筆サイン入りの各種野球用品とボールを交換することを提案したが、男は「ボールを持って帰る」との意思を表明した。そして、セキュリティのエスコートを受けながら競技場を出た。
米国メディアは、身元がまだ明らかになっていない男がボールを競売にかけるだろうと予想している。スポーツ専門競売会社「SCPオークションズ」の関係者は、「競売開始と同時に天井知らずに価格が上がるだろう」とし、「黄金チケットを手に入れたわけだ」と話した。これまではマーク・マグワイアが1998年にメジャー史上初のシーズン70号本塁打となったボールが300万5000ドル(約39億9700万ウォン)で売れたのが野球ボール競売の最高額だ。
ただ、大谷が残りの9試合で60本塁打、60盗塁に到達すれば、このボールの価格も影響を受けざるを得ない。米CBSは、「この男は大谷が60本塁打、60盗塁に到達しないことを祈る唯一の人になるだろう」と伝えた。
黃奎引 kini@donga.com