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クアッド首脳会合、「北朝鮮への核技術移転を阻止せねば」と朝ロ密着をけん制

クアッド首脳会合、「北朝鮮への核技術移転を阻止せねば」と朝ロ密着をけん制

Posted September. 23, 2024 09:38,   

Updated September. 23, 2024 09:38

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米国、日本、オーストラリア、インド4ヵ国の協力枠組み「クアッド」の首脳会合が21日(現地時間)、米国で開かれ、北朝鮮の核兵器の追求と弾道ミサイル発射挑発を非難した。また、4ヵ国の首脳は、韓半島の「完全な非核化」を再確認し、北朝鮮との軍事協力を強化している国々に深い懸念を表明した。最近、北朝鮮との軍事協力を強化し、緊密な動きを見せているロシアを念頭に置いたものとみられる。

バイデン米大統領と岸田文雄首相、オーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相らクアッド4ヵ国の首脳は同日、米デラウェア州ウィルミントンで首脳会合を行い、「ウィルミントン宣言」を発表した。宣言文は、「北朝鮮の弾道ミサイル発射と国連安全保障理事会決議(UNSCR)に違反した核兵器追求を非難する」とし、「北朝鮮がUNSCRに基づくすべての義務を順守し、挑発を自制し、実質的な対話に参加するよう求める」と明らかにした。

4ヵ国の首脳は、北朝鮮の核とミサイル技術が世界に拡散している状況も懸念した。首脳らはウィルミントン宣言を通じて、「北朝鮮が違法な大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムの資金のために(核)拡散ネットワーク及び悪意のあるサイバー活動、海外労働者などに依存していることに深刻な懸念を表明する」とし、「すべての国連加盟国が北朝鮮への兵器及び物資の移転と北朝鮮からの調達を禁止したUNSCRを順守するよう求める」と強調した。

特に、今回の宣言は、「北朝鮮との軍事的協力を深めている国々に対して深い懸念を表明する」とし、「世界的な核不拡散体制を直接的に損なっている」と非難した。北朝鮮のミサイルと弾薬供給と引き換えにロシアが北朝鮮に軍事技術を提供する可能性があるという懸念を強調したものとみられる。

ウォルミントン宣言は、これまでクアッドが出した共同声明の中で最も北朝鮮に直接的な懸念を表明したものと評価される。米政権関係者も首脳会合に関する事前のオンライン会見で、「北朝鮮と南シナ海に関して、これまでで最も強力な表現が宣言文に盛り込まれる」と説明した。一部では、北朝鮮問題についてクアッドが共同対応できることを示唆したという見方もある。

クアッドは、インド太平洋地域で中国の影響力拡大を牽制するために2004年に発足した安全保障の協議枠組みだ。当初は閣僚級会合だったが、21年にバイデン氏が首脳級会合に格上げした。来年1月の退任を控えているバイデン氏が、自身の邸宅があるウィルミントンに外国首脳を招待したのは初めてだ。


林雨宣 imsun@donga.com