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揺れるインテルの屈辱、「M&A対象」に転落

揺れるインテルの屈辱、「M&A対象」に転落

Posted September. 23, 2024 09:37,   

Updated September. 23, 2024 09:37

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米半導体企業のクアルコムが、インテルに買収の意思を打診している。一時、世界1位の半導体企業だったインテルが業績の低迷で構造調整に乗り出したのに続き、買収合併(M&A)の対象にまで転落している。

20日(現地時間)、米紙ウォールストリートジャーナルは匿名の消息筋の話として、クアルコムがインテルに買収を提案したと報じた。20日基準のインテルの時価総額は932億ドル(約124兆5000億ウォン)で、買収が実現すれば、ここ数年間で最も規模の大きい「世紀のディール」になる見通しだ。

このようなニュースは、危機を迎えたインテルが強力な内部構造調整を進める中で伝えられた。これに先立って16日、インテルはファウンドリ(半導体の受託生産)事業部を分社し、ポーランドとドイツで行われる工場建設を2年間中断するなどの構造調整案を発表した。

1990年代にパソコンの中央処理装置(CPU)市場を独占し、半導体業界の「帝王」として君臨したインテルは、サーバー用CPUにおいて後発走者のAMDに追撃され、人工知能(AI)市場のコアであるグラフィック処理装置(GPU)ではNVIDIに押されて存在感を失った。今年に入ってからインテルの赤字規模は、第1四半期(1~3月)の3億8100万ドルから第2四半期(4~6月)は16億1000万ドルに拡大した。

ただ、ウォールストリートジャーナルなどの海外メディアは、買収が実現するためには競争当局の企業結合審査などの壁が高いと分析した。買収提案の事実を伝えた消息筋も、今回の取引は確実ではないとし、注意を呼びかけたと同紙は伝えた。クアルコムがこれを成功させるために、インテルの資産や事業の一部を売却する可能性も提起した。買収打診のニュースが報じられた後、ニューヨーク株式市場でクアルコムの株価は3%下落して取引を終え、インテルの株価は3%上昇した。


郭道英 now@donga.com