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最高裁民事訴訟の半分、50代の「訴訟王」が提起

最高裁民事訴訟の半分、50代の「訴訟王」が提起

Posted September. 23, 2024 09:35,   

Updated September. 23, 2024 09:35

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最高裁が審理中の民事訴訟の半分は「訴訟王」と呼ばれる1人の男が提起していることが分かった。

22日、国会法制司法委員会所属の宋錫俊(ソン・ソクジュン)議員(国民の力)が最高裁から提供を受けた資料によると、今年6月30日基準に最高裁が審理中の民事事件は計7283件だが、そのうちチョン某氏が起こした訴訟は3830件(52%)だった。2年以内に終結していない事件4154件のうち、3829件(92%)がチョン氏が起こした訴訟だった。

チョン氏はソウルに住む50代の男だという。2016年から裁判官と裁判所公務員、保険会社などを相手に無差別的に訴訟を提起した。訴訟が却下されれば不服として控訴し、最高裁判決には再審請求を繰り返すやり方だ。訴訟を提起する時に払わなければならない認知・送達料もまともに払っていないという。チョン氏が2019年から今年6月まで最高裁に提起した事件は計3万7425件。ソウル高裁には1万5937件、ソウル中央地裁には1万4328件を出したという。

これは行政力の無駄使いと裁判所統計の歪曲を招くと指摘する声が上がっている。最高裁の今年上半期(1~6月)の民事事件の平均処理期間は13.9ヵ月だった。2022年の11.7ヵ月、昨年の7.9ヵ月に比べて裁判の遅延が深刻化するとみられる。ところが、チョン氏が提起した事件を除けば、むしろ平均処理期間は今年上半期に4.2ヵ月で、2022年(4.9ヵ月)と昨年(4.4ヵ月)に比べて早くなった。

民事訴訟法が改正され、昨年10月からはチョン氏のような訴権乱用者に500万ウォン以下の過料を課したり、受付を保留することができるようになった。ただし最高裁の関係者は「受付を保留するためには内容を検討しなければならないため訴権乱用を制限するには現実的な困難がある」と話した。


キム・ジャヒョン記者 zion37@donga.com