Go to contents

任鍾晳元大統領秘書室長「統一しない」、野党は線引き

任鍾晳元大統領秘書室長「統一しない」、野党は線引き

Posted September. 23, 2024 09:36,   

Updated September. 23, 2024 09:36

한국어

最大野党「共に民主党」が、任鍾晳(イム・ジョンソク)元大統領秘書室長(写真)が「統一はやめよう。南北2つの国を受け入れよう」と主張したことに関連し、「個人の意見に過ぎない」と意味の縮小に乗り出した。保守陣営から任氏に対して、「北朝鮮の反統一・2国家宣言に同調したもの」という批判が続き、線引きに乗り出したのだ。

民主党の金民錫(キム・ミンソク)首席最高委員は22日、「北朝鮮の『敵対的2国家論』は批判されなければならない。金大中(キム・デジュン)元大統領なら、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記を説得しても同調はしなかっただろう」と述べた。さらに、「南北双方に引き裂かれた縁を永遠に外国人の関係にしようという未熟な発想を突然投げかける権利は南北の誰にもない」と強調した。任氏が19日の「9・19南北軍事合意」の行事で、「非現実的な統一議論はもうやめよう」と述べ、「大韓民国の領土は韓半島とその付属島嶼とする」と定めた憲法3条の削除または改正などを主張したことを迂回的に批判したものとみられる。

親明系(李在明氏系)の主要関係者も同様の主張をした。親明系の関係者は電話取材に対し、「任氏の個人的な意見であり、議論する必要も可能性もない」と話した。親明系の重鎮議員も、「(2つの国家論は)党方針とも異なり、憲法精神に反する。党内に好意的な反応の人はほとんどいない」と話した。

ただ、親明系強硬派の会「共に民主全国革新会議」(革新会議)が26日、「敵対的2国家時代における次期民主政府の役割」をテーマに緊急討論会を開く。革新会議は、「平和的2国家論は学者の間では多く議論された話」とし、「現実性が低いため党レベルの議論はしないが、革新会議レベルでは議論する予定だ」と明らかにした。

与党は任氏の発言に対する批判を続けた。元北朝鮮外交官の太永浩(テ・ヨンホ)民主平和統一諮問会議事務処長は22日、「統一すれば故郷に戻れるという一縷の希望を持つ脱北者と離散家族の思いに灰をまいた」と批判した。呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は、「金正恩の論理をそのまま追従する行為は、『從北』を超えて『忠北』と言っても過言ではない」と指摘した。


イ・ジウン記者 easy@donga.com