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三星電子とTSMCがUAEに先端半導体工場を推進 米紙報道

三星電子とTSMCがUAEに先端半導体工場を推進 米紙報道

Posted September. 24, 2024 08:59,   

Updated September. 24, 2024 08:59

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グローバル半導体ファウンドリ(受託生産)の「ツートップ」、台湾TSMCと三星(サムスン)電子が、アラブ首長国連邦(UAE)に大規模な先端半導体工場を建設することについて議論したと、米紙ウォールストリートジャーナルが報じた。UAEは国家レベルで、2031年までに人工知能(AI)の世界リーダーに浮上するという目標を立てて、大規模な投資を続けている。

同紙は22日(現地時間)、匿名関係者の話として、TSMCと三星電子の役員がUAEを訪問し、先端半導体団地の構築について話し合ったと報じた。TSMCは、台湾にある先端半導体工場(ファブ)と同等規模の団地を検討しており、三星電子は今後、数年内にUAEに工場建設を考慮していると、同紙は伝えた。先端半導体工場の誘致プロジェクトはまだ初期段階で、UAEは国富ファンドのムバダラを通じて資金を供給する案を検討しているという。三星電子は同紙報道に対し、「確認できない」と立場を明らかにした。

「中東のAI中心地」を夢見るUAEは、政府レベルでAI産業を積極的に育成している。UAEが2017年に発表した「UAE国家AI戦略2031」は、AIを基盤にエネルギー、物流および運送、観光、ヘルスケア、サイバーセキュリティ産業を育成し、2031年にグローバルAIリーダー国になるという構想を含んでいる。

今年に入ってからUAEは、ドバイやアブダビを中心にAI関連インフラと生態系を構築している。米マイクロソフト(MS)が4月、UAEの国営AI企業G42に対し、15億ドル(約2兆ウォン)規模の持分投資を行うなど、米国とUAEの関係も緊密になっている。さらに、韓国と台湾の先端半導体生産基地は、UAEのAI構想を達成するための最後のパズルといえる。

しかし、現実的なハードルが高い。中東から中国に先端技術が流出する恐れがあると懸念してきた米国の反対を乗り切ることは難しいだろう、という指摘が出ている。ウォールストリートジャーナルは、関係者の話として「(三星やTSMCなどの)半導体企業は、米国の中国に対する懸念が簡単に解決されないだろうし、解決されない限り工場建設は開始しにくいという」と付け加えた。この他、海水を淡水化して産業用水として使うUAEの環境においては、半導体の生産過程に必要な大規模な精製水を供給することが容易ではなく、先端産業に従事する人材が少ないことも半導体工場建設の困難として挙げられる。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com