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「金・医・民」が抜けた龍山夕食会…共倒れに進む「尹・韓」内戦

「金・医・民」が抜けた龍山夕食会…共倒れに進む「尹・韓」内戦

Posted September. 26, 2024 09:03,   

Updated September. 26, 2024 09:03

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と与党「国民の力」執行部の25日の会合は、金建希(キム・ゴンヒ)夫人をめぐる問題や「医政」対立など核心的な懸案についての話はなく、「食事だけの夕食会」に終わった。90分間の夕食会で、尹大統領はチェコ原発輸出の成果などについて事実上一人で話し、他の人たちはただ聞いていたという。「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、挨拶の言葉を言うことも、乾杯を言う機会すらも得られなかった。尹大統領との単独面会を要請したという内容がメディアに報道され、大統領室と神経戦を繰り広げた韓氏は、夕食会後に単独面会の場を再び要請したが、大統領室側は、「韓氏がただ差別化を図る」と不快感を示した。

政府与党間の和合のためという龍山(ヨンサン)夕食会は、結局、大統領室と韓氏間の不信をさらに深める場となった。嫌だが仕方なく食事をする形でも整えようという90分の夕食会では、「金建希氏の『金』すらも、医療の『医』すらも、民生の『民』すらも出てこなかった」というのが出席者の話だ。もつれにもつれた国政の真っ只中で、大統領と与党代表が苦労して会った席がこのように終わってしまったのは残念でならない。

今回の夕食会は、これまで水面下にあった対立が本格的に噴出する起爆剤となった様相だ。大統領室内では、韓氏の行動に対して「狡猾だ」という批判が出た。党内の親尹系は、「『大統領が狭量だ』といった野党のフレームを強化させる」と韓氏を非難した。一方、親韓系議員は、「龍山が宮中に閉じこもっているため、何一つ解決の兆しが見えず、金夫人問題が収まらない」と、大統領室の独善を真っ向から非難した。

内戦を彷彿とさせる大統領と与党代表の対立は、ただでさえ民心離れで揺れる政府与党に致命傷を与えるだろう。秋夕(チュソク・陰暦8月15日)の連休前に発表された韓国ギャラップの世論調査で、大統領と「国民の力」の支持率はそれぞれ20%、28%で政府発足後、最低を記録した。国政を担う2つの軸が深い対話なく反目し、不信感を抱くようでは、墜落した国政の動力を復活させることはできない。国政責任者たちの感情的な争いを容認するだけの忍耐力は国民には残っていない。「下手をすれば、国民に殴られるかもしれない」というある与党出席者の言葉が現実に起こらないとも限らない。