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度重なる韓東勲氏の大統領単独面会要請、尹大統領が応じず懸案問題の議論も棚上げに

度重なる韓東勲氏の大統領単独面会要請、尹大統領が応じず懸案問題の議論も棚上げに

Posted September. 26, 2024 09:33,   

Updated September. 26, 2024 09:33

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「韓東勲(ハン・ドンフン)代表が本当に面会要請をしたかったのなら、晩餐会場でも散歩の時でも『一度会ってください』と話しかけるべきだった」(大統領室高位関係者)

「大統領と与党代表が会うことが『007作戦』のように行われる必要があるのか」(「国民の力」最高委員の張東赫議員)

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と韓代表など与党「国民の力」執行部の晩餐会に関連し、「手ぶらで中身のない晩餐会」と指摘する声が出ていることを受け、大統領室と親韓系(韓東勲氏系)の執行部は一日中とげとげしい攻防を繰り広げた。尹大統領側は、「円満に、うまくいった会合をどうしても『単独面会要請の会合』にしなくては気が済まないのか問いたい」として韓氏に責任の矛先を向けたが、韓氏側は「大統領と与党代表は会えない間柄なのか。龍山(ヨンサン=大統領府)が民心とかけ離れている」と退かなかった。

与党では前日、医療混乱の解決策と「金建希(キム・ゴンヒ)女史リスク」の解決策など懸案の議論を抜きにして尹大統領と韓氏の与党執行部との晩餐会が終わった後、「手ぶら夕食会」になったことへの責任論と韓氏が再び尹大統領に単独面会を要請したことを公開したことをめぐる葛藤が激化すると、「国政動力の回復に向けた民生懸案が山積しているのに、双方が幼稚に感情争いをしている場合か。尹大統領と韓代表が早く会って懸案を解決するための実質的な議論をしなければならない」という要求が広がっている。

●韓氏「単独面会、龍山の返事を待つ」

韓氏は同日、「昨日、単独面会を要請した後、(大統領室の)返事があったか」という質問に、「少し待ってみよう」と答えた。韓氏は「手ぶらで見掛け倒しの夕食会」と指摘する声に対し、「懸案関連の話が出てくるような場ではなかった」とし「重要な懸案について議論する必要がある」として単独面会の必要性を強調した。韓氏は「与党政府間の葛藤という見方が出ている」という質問に、「政治は民生のために対話し良い解答を探していく過程だ」とし、「そういう解釈をするような事柄ではない」と話した。その一方で「夕食会の成果は夕食を食べたこと」と話し、単独面会が実現しなかったことに不満を表わした。

大統領室は、韓氏の度重なる単独面会要請のやり方に不快感を覚える空気だ。与党の主要関係者は東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「夕食会前にも一方的に(面会要請を)公開して仲が悪くなったが、再び同じことを繰り返す理由が何なのかも気になる」とし、「メディアに漏らさなければならない中毒や執着でもあるのか」と話した。「韓代表が本人の存在感を大きくするために尹大統領と対等な立場に立とうとしているようだ」という不満も大統領室内では噴出している。

親尹系(尹大統領系)でも、「韓代表は共倒れを狙ってあんな振る舞いをしているのか」と感情的な反応が出た。ある親尹系の議員は「政府与党が民生や国益のような実質的な問題は扱わず、単独面会問題で対立すれば、国民は疲労感を覚える」とし、「『大統領が心狭い』といった野党の攻撃フレームを強化してあげる結果になる」と話した。

一方、親韓系では「与党代表が公式チャンネルで大統領に単独面会を要請したのに応じないというのは話にならない」という反論が出た。親韓系の関係者は「尹大統領が単独面会を拒否し続け、金女史と医療混乱問題を解決できなければ、大統領支持率は10%台に落ちるだろう」とし、「このまま行けば『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)代表に政権を渡すことになる」と話した。与党の申志鎬(シン・ジホ)党戦略企画副総長は、「(単独面会に応じるのが)国民に対する道理だ」と話した。

●大統領室「単独面会をするかどうかは尹大統領が決める問題」

与党内では政府与党の支持率が同時に下落する状況下で、尹大統領と韓氏が懸案問題を緊密に議論する場を用意できないまま双方の攻防が繰り返されていることを受け、「国民は不安で心配ばかりしている」と指摘する声が上がっている。重鎮議員の一人は、「解決しなければならない懸案が山積しているのに神経戦だけを繰り広げている」とし、「夫婦が喧嘩をしても子供に何か起きれば心を合わせて家の面倒をみるのに、国を経営すると言っている人たちが、これはどういうことなのか」と話した。与党関係者の一人は、「尹大統領と韓代表がお互いに対してうんざりして、与党が共倒れする状況に突き進むのではないかと心配だ」と語った。

ただし与党では単独面会の「要請」と「拒否」の繰り返しが与党のリスクに広がりかねないだけに、尹大統領が面会実現の可能性を完全に閉ざしてはいないだろう、との見方も出ている。大統領室関係者は「単独面会の要請を受けた当事者である尹大統領が決める問題」とし、「時がくれば自然に(単独面会が)実現するだろう」と見方を示した。


チョ・グォンヒョン記者 シン・ナリ記者 buzz@donga.com