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演出の巨匠の魂を込めた「トゥーランドット」、圧倒的な感動が押し寄せる

演出の巨匠の魂を込めた「トゥーランドット」、圧倒的な感動が押し寄せる

Posted September. 27, 2024 09:52,   

Updated September. 27, 2024 09:52

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「アレーナ・ディ・ヴェローナでのオペラフェスティバルでは、2年ごとに『トゥーランドット』を公演しますが、いつも(フランコ)ゼッフィレッリの演出版を舞台に上げます。いつも『他の演出のトゥーランドットなら何の意味があるのか』という結論に至るからです」

10月12~19日、ソウル松坡(ソンパ)区にあるオリンピック体操競技場(KSPOドーム)で上演されるプッチーニのオペラ「トゥーランドット」の現場演出を担当したオペラ演出家のステファノ・トレスピディ氏はこのように話した。26日午前、ソウル中区の韓国プレスセンターで開かれた「トゥーランドット」製作発表会には、彼と今回の公演製作を引き受けたソルオペラ団のイ・ソヨン団長、エミリア・ガト駐韓イタリア大使、ミケラ・リンダ・マグリ駐韓イタリア文化院長、トゥーランドット役を演じるソプラノのチョン・ヨジンが出席した。

2019年からアレーナ・ディ・ヴェローナ祭りの副芸術監督として在職中のトレスピディ氏は「私が自分の家より長い時間を過ごしたアレーナ・ディ・ヴェローナのオペラを韓国に持ってくるのが最初の意味深いことだが、伝説的な演出家のフランコ・ゼッフィレッリ(1923~2019)の作品を公演することも、私にとって意味深いこと」と話した。「弁護士として生きていた私の人生を変えたのが1995年、アレーナ・ディ・ヴェローナで彼に会ったことだった。韓国の観客も今回の公演を『開いた口が塞がらない』感動でご覧になると思う」。

映画監督兼オペラ演出家だったゼッフィレッリ氏は1987年ニューヨークメトロポリタンオペラの依頼で舞台フロアの十字装飾と主人公トゥーランドットの青い服が特徴である「トゥーランドット」を披露した。このゼッフィレッリ版のトゥーランドットは、初公演から絶賛され、ヴェローナ・アレーナ・オペラをはじめ、全世界で上演されている。1988年ソウルオリンピック記念文化行事としてソウル鍾路(チョンゴ)区にある世宗文化会館大劇場で上演されたイタリアのスカラ座の「トゥーランドット」もゼッフィレッリ演出版を使用した。

トレスピディ氏の演出は「ゼッフィレッリは演出家にとどまらず、舞台美術と照明など舞台全体を進行して運営した」と話した。「アレーナ・ディ・ヴェローナで彼が(ジョルジュ)ビゼーの『カルメン』の舞台を設置するのを見たが、足が不自由だったゼッフィレッリは45メートル高さの舞台の一番高いところを見上げは『私をあそこに上げてくれ』と言うのです。結局、上がってすべての舞台を一つ一つ塗りました」。

今回の公演は、アレーナ・ディ・ヴェローナ祭りの音楽監督であるダニエル・オレンが指揮を担当し、ソプラノのオルガ・マスロワ(Olga Maslova)、オクサナ・ディカ、チョン・ヨジンがタイトルロールのトゥーランドット姫で、テノールのマルティン・ミュレとアルトゥーロ・チャコンクルスがカラフ王子役を演じる。

チョン・ヨジンは「今年アレーナ・ディ・ヴェローナ祭りで『トゥーランドット』を歌うことにキャスティングされ、6月までに練習を終えたが、体に異常が生じて出演できなかった。残念だったけど、今回の有意義なアレーナ・ディ・ヴェローナの韓国合作公演に出演することになり、とても感謝している」と語った。ガトー大使とマグリ文化院長は「今年はプッチーニ死去100周年であり、韓国とイタリアの国交樹立140周年になる年だ。このような意味深いイベントを通じて両国国民が互いの文化を深く理解できるようになることを願っており、韓国のオペラもイタリアはじめ海外でよく公演されることを願う」と話した。1544-9373


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com