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イスラエル軍、ヒズボラの最高指導者を空爆で殺害

イスラエル軍、ヒズボラの最高指導者を空爆で殺害

Posted September. 30, 2024 09:29,   

Updated September. 30, 2024 09:29

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イスラエル軍が27日(現地時間)、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師(64)を殺害した。イスラエル軍のレバノンへの地上軍投入及びヒズボラとの紛争拡大が懸念され、中東全域に戦雲が立ち込めている。

ヒズボラを支援するイランも、「この地域の抵抗勢力はヒズボラを支援している」と、イスラエルに対する強硬対応の方針を明らかにした。イランが参戦する場合、イスラエルを支援する米国も介入する可能性が高く、中東地域内の緊張は当分の間、極限に達するものとみられる。

28日、イスラエル軍は声明を通じて、「ヒズボラのナスララ、アリ・カラキ司令官らテロ集団の指揮官が前日の空爆で死亡した」と明らかにした。ナスララ師は、レバノンの首都ベイルート南部ダヒエの住宅用建物の地下18メートルで会議を開いていたところ、地中貫通爆弾「バンカーバスター」の「精密空爆」を受けた。イスラエル軍は「ヒズボラの指揮官らがイスラエル国民に対するテロを画策していた」とし、今回の作戦名を「新秩序(New Order)」と明らかにした。

昨年10月からイスラエルと戦闘を繰り広げているパレスチナ武装組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長が、今年7月31日、イランの首都テヘランで殺害された時、イスラエルは殺害への関与を公式には認めなかった。しかし、ナスララ師殺害の時は迅速に認め、これを戦闘の主要な「成果」とするような態度を示した。

イスラエルのネタニヤフ首相もナスララ師を「テロリスト」と呼び、ナスララ師の殺害は「歴史的な転換点」と主張した。ただ、「今後数日間、相当な挑戦があるだろう」とし、イランに向けて「イスラエルへの攻撃を試みないように」と警告した。

ヒズボラは、声明でナスララ師の死を確認し、「ガザとパレスチナを支援し、レバノンとその堅固で名誉ある国民を守るために、イスラエルとの戦闘を続ける」と明らかにした。政教一致国家イランの最高指導者ハメネイ師は、世界中のイスラム教徒に「レバノン国民と誇り高きヒズボラをあらゆる手段で支援し、邪悪なイスラエル政権に立ち向かう手助けをすべきである」と呼びかけた。ナスララ師と一緒にいたイラン革命防衛隊のアッバス・ニルフォルーシャン副司令官も死亡したと明らかにした。AP通信は、今回の暗殺について「イスラエルが数年間ターゲットにした殺害の中で『最も大きく、重大な出来事』」とし、「中東紛争をかなり拡大させる」と指摘した。米ABCは29日、イスラエル軍が近くレバノン国境を越えてヒズボラをさらに除去する小規模な地上戦を開始するか、すでに開始した可能性があると報じた。


趙은아 achim@donga.com