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韓国の主要技術人材13人が中国の「千人計画」に取り込まれた

韓国の主要技術人材13人が中国の「千人計画」に取り込まれた

Posted September. 30, 2024 09:31,   

Updated September. 30, 2024 09:31

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中国の海外人材招致プログラムである「千人計画」に、韓国の教授・研究員などの学者が少なくとも13人参加し、中国に渡ったことが確認された。米国や日本、豪州など、各国は自国人材を中国が引き抜く状況を防ぐために国家技術安保のために対応しているが、韓国はまだ政府レベルでの実態把握さえなされていない。これまで韓国も、多くの人材が千人計画に参加したという推測はあったが、具体的な数値とキャリア、人的事項などが確認されのは初めて。

東亜(トンア)日報の取材チームは、今年6月から9月までの4ヵ月間、かつて中国政府が運営した「千人計画」関連のオンラインホームページや中国学者らの証言などをもとに、千人計画に参加した韓国人教授や研究員など13人のリストを見つけ、そのうち6人に対してインタビューを行った。千人計画のホームページは現在削除されているが、オンラインで削除された資料を保管しておくデータベースも取材チームが見つけて分析した。

取材を総合すると、千人計画に参加した韓国の学者は主に2011~2018年に選抜され、中国に渡った。彼らの大半は、韓国でソウル大学やポステク、KAISTなどの理工系名門大学の教授や研究員として勤めていたが、中国の清華大学や復旦大学、西安電子科学技術大学などに所属を移した。彼らの中には、韓国で大統領賞を受賞した人も、外国メディアから選ばれた「世界上位100位科学者」の5位内に入った学者もいた。研究分野は、量子コンピューティングや人工知能(AI)、ディープラーニング、ナノ複合体、船舶、半導体およびディスプレイ、超伝導体など、国の主要・戦略技術に当たるものだった。

千人計画に参加したキム・ホジョン教授(仮名・56)は、1995年から21年間、三星(サムスン)電子や三星ディスプレイで研究員として働き、2016年頃に中国江蘇省のディスプレイ企業に転職した。彼は2018年頃、中国千人計画の「外国人専門家」に選ばれ、研究費の支援を受け始めた。その後、中国のディスプレイ企業3社以上で責任者級として働いた。千人計画とは、共産党傘下の中央組織部が「海外人材1000人を誘致する」という目標で創設した大規模な人材確保計画だ。


チュ・ヒョンウ記者 イ・スヨン記者 woojoo@donga.com