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玄武5、B1Bを誇示、戦略司創設…「同盟の不確実性」にも備えているのか

玄武5、B1Bを誇示、戦略司創設…「同盟の不確実性」にも備えているのか

Posted October. 02, 2024 09:38,   

Updated October. 02, 2024 09:38

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1日の「国軍の日」には、約5300人の兵力と約340台の装備が参加した軍事パレード及び分列、市街行進など多彩な記念行事が行われた。韓国軍の超高威力「怪物ミサイル」玄武(ヒョンム)5が初めて公開され、米空軍の戦略爆撃機「死の白鳥」B1Bが飛行する場面もあった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、「北朝鮮が核兵器使用に踏み切る場合、その日がまさに北朝鮮政権の終焉の日になるだろう」と警告した。尹大統領は特に、同日正式に創設された戦略司令部について、「北朝鮮の核と大量破壊兵器(WMD)から国家と国民を守る核心部隊になるだろう」と強調した。

臨時公休日に指定されたことに加え、2年連続で市街行進が行われたことで、「国軍の日」は、国民が直接韓国軍の威容を確認し、そのような信頼と支持の下、軍将兵の士気を高揚させる軍民結束の日となった。また、韓国軍の強大な戦力、特に弾頭重量が8トンに達する大量反撃報復(KMPR)の核心兵器ミサイルである玄武5を披露し、グアム基地から米戦略兵器B1Bまで登場させることで、北朝鮮に警告のメッセージも投げかけた。さらに北朝鮮の核とWMDに対抗するコントロールタワーであり、韓米拡大抑止の一翼を担う戦略司令部の発足は大きな意味を加えた。

北朝鮮も敏感に反応した。北朝鮮国防省は1日の談話で、B1Bの出撃について「徹底して相応の行動」を警告し、「米本土の安全に重大な懸念を加える新しい方式が出現するだろう」と強調した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋に向けて通常の角度で発射するなど、米国に対する直接的な大型挑発を予告したものとみられる。1ヵ月後に迫った米大統領選挙を控え、韓米当局はこれまで北朝鮮の「10月サプライズ挑発」の可能性を警戒してきたが、さらに万全の準備態勢を整えなければならないだろう。

さらに、米大統領選後の不確実性に対しては、より一層の備えが必要だ。大統領選で誰が当選しても変化は避けられない。ハリス副大統領の韓半島政策は事実上白紙状態であり、トランプ前大統領になれば、既存の対北朝鮮抑止政策も大きく揺らぐ可能性がある。尹大統領は1日、「敵の善意に頼った偽の平和は蜃気楼にすぎない」と述べたが、同盟に頼った安保も危険だ。自強を通じた圧倒的な国防力の拡充にさらに力を入れなければならない理由だ。