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医学部生の休学承認の動きに「問責」以外は対策がない政府

医学部生の休学承認の動きに「問責」以外は対策がない政府

Posted October. 03, 2024 09:32,   

Updated October. 03, 2024 09:32

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ソウル大学医学部が1日、全国40の医学部のうち、初めて教育部の休学不許可の方針を破って、医学部増員に反対して休学届を出した学生たちの休学を一括承認した。教育部は、「同盟休学は正当な休学理由ではない」としてソウル大学への監査を開始し、全国医学部に対し、「同盟休学禁止」の公文書を送った。しかし、延世(ヨンセ)大学医学部が今週中に最終決定を下すなど、他の大学も医学部生の休学を承認する方向に傾いている。

ソウル大学医学部が休学を認めることを決めた理由は、学則上、休学を許さない名分がないうえ、1学期の授業を拒否した学生たちが直ちに復帰しても、1年分の授業を集中的に受けて進級することが物理的に不可能だからだ。2学期に登録した医学部生は、3.4%に過ぎない。教育部は、来年度の医師の新規排出と医学部授業の大乱を懸念して、「休学も留年も不可」の方針を守っているが、ソウル大学医学部は「まともに教育を受けていない医学部生を、進級させることはできない」という立場だ。休学承認の背景には、希望する学生たちは一学期の授業でもきちんと受けさせてこそ、来年の授業負担を少しでも減らせるという判断も働いている。

教育部は直ちに、12人規模のソウル大学監査チームを設け、「最大限厳しく監査後、重大な瑕疵が確認されれば厳重に問責する」と明らかにした。しかし、大学教育は憲法上の義務ではないため、大学別に学則によって休学時期は制限しても、学生が希望すれば休学を認めるようになっている。休学不許可が教育的なことなのかも疑問だ。教育部は、ソウル大学医学部の休学承認に対して、「医学部学事の正常化努力を無力化する試みだ」と批判したが、授業を受けていない学生を無条件に進級させることこそ、学事正常化を妨害する措置ではないか。

大学規制の撤廃を公言していた教育部が、無理な監査で大学を圧迫することは、医療の質はどうであれ「無条件に押し出す」以外は、医学部教育と医師需給の同伴支障を防ぐ方法がないことを自認するのと同じだ。どうして教育部が人の生命を扱う医学部の教育不良化を煽る羽目になったのか。このまま行けば、集団授業の拒否事態は来年も続く可能性がある。見込みのない学生の復帰と進級の可能性にこだわらず、医政対立の現状と医学部の教育環境を考慮し、現実的な代案を出さなければならない。