「ウェアラブル機器などを通じてより簡単にデータを収集できるようになり、今後はパラダイムを変えるような意味のある研究がより活発に行われるだろう」
高麗(コリョ)大学安岩(アンアム)病院精神健康医学科のチョ・チョルヒョン教授は2日午後、ソウル市城北区(ソンブクク)の高麗大学医学部第1医学館で開かれた「2024イェール大学・高麗大学フォーラム」で、「ウェアラブル機器を活用してデータを収集し、子どもの精神健康を測定することができる。データはより高次元的な分析を可能にする」と述べた。キム氏がデジタルバイオマーカーを活用して精神健康を追跡できる原理について紹介すると、講堂を埋め尽くした高麗大学の学生や教授ら100人余りが講演内容をノートにメモしながら耳を傾けた。
「データとAIを通じたヘルスケアの発展方向」というテーマで開かれた同日のフォーラムは、バイオ分野でビックデーターと人工知能(AI)技術の活用が増える中、医療AIと先端バイオ医療技術の研究動向を共有するために開かれた。高麗大学は開校120周年記念事業の一環として、昨年から米イェール大学と共同フォーラムを実施している。今回は、昨年の「韓流」(1回)、「持続可能な未来に向けたエネルギー・水・気候技術革新」(2回)に続く3回目のフォーラムだ。
2日、フォーラムの最初のセッションでは、臨床情報学と健康データシステムについて議論が行われた。第2セッションでは、AIと自然言語処理技術の医療分野への応用についての発表が行われた。イェール大学医生命科学科のチョ・ヒョンフン教授は、ゲノム医療で問題となっている個人情報保護問題と関連し、「遺伝的なデータは簡単に識別できるデータであり、個人情報流出が発生する可能性がある」としながらも、「個人情報保護の技術を基盤にしたセキュリティー装置を開発することができる」と強調した。フォーラムでは、AI技術を活用した新薬開発方法、生物研究における大規模言語モデルの活用可能性などについての専門家の発表が続いた。
高麗大学の金東元(キム・ドンウォン)総長は、「人工知能は治療体系を革新することができる前例のない機会を提供する」とし、「今回のフォーラムが両大学間の協力を促進し、新しいアイデアを創出することができるだろう」と述べた。
一方、最近、高麗大学医学部とイェール大学は、グローバル医学者養成に向けた協力を締結した。2025年度から高麗大学医学部の卒業生及び卒業予定者にイェール大学医学部の臨床医師科学者プログラム(Investigative Medicine Program)と基礎医科学者プログラム(Biological & Biomedical Sciences)の博士課程の機会を提供する予定だ。イェール大学のルシラ・オーノ・マチャド教授は、「イェール大学は生命工学データシステムを構築し、様々な研究者と協力している」とし、「プログラムを通じて幅広いデータベースの分析技術の開発に努めている」と話した。
パク・ギョンミン記者 mean@donga.com