6~11日の日程で東南アジアを歴訪する尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、石破茂首相と初の首脳会談を行うものとみられる。10日にラオスで開かれる東南アジア諸国連合( ASEAN)首脳会議への出席を機に初めて対面することになる。
大統領室関係者は3日、記者団に対して、「日本首相がラオスのASEANへの出席を確定していない」としながらも、「日本首相がラオスに来ることを前提に韓日首脳会談を調整している」と明らかにした。日本の公共放送NHKは3日、石破氏が来週ラオスで開かれるASEAN首脳会議を機に、尹大統領と韓日首脳会談を行う予定だと報じた。
会談が実現すれば、両国首脳が初めて顔を合わせることになる。同関係者は、会談の議題と関連して、「韓日(首脳)間で初めて顔を合わせ、シャトル外交の趣旨を引き継ぐという意味が最も大きい」とし、「韓日関係をどのように発展させていくか、真摯な議論が行われるだろう」と述べた。これに先立ち、尹大統領は前日(2日)、石破氏と初めて電話会談し、北朝鮮の挑発が続く状況で、韓日両国と韓米日3ヵ国が団結して対応する必要があるという点を確認したと、大統領室は伝えた。
今回の歴訪で、尹大統領は6日からフィリピンとシンガポールを国賓訪問した後、ASEAN首脳会議が開かれるラオスに移動する。今回の訪問には、金建希(キム・ゴンヒ)夫人も同行する予定だ。尹大統領はASEAN首脳会議とASEAN+3(日中韓)首脳会議に出席した後、ベトナム、タイなどASEAN諸国との2国間会談も行う。金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は、「韓国とASEANが最高の関係である『包括的戦略的パートナー関係』に格上げする」とし、「韓国はASEANと政治・安全保障・貿易において協力をさらに強化し、サイバー、デジタル、気候変動の対応など多層的な協力を推進する」と明らかにした。
1986年から原発建設を中止していたが、再開に踏み切ったフィリピンとの協力についても協議する予定だ。朴春燮(パク・チュンソプ)大統領経済首席秘書官は、「フィリピンは、世界最高の原発競争力を持つ韓国との協力を希望しており、今回の訪問を機に具体的に協力について話し合う予定だ」と説明した。
黃炯? constant25@donga.com