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石破首相が初の国会演説「日韓協力、双方の利益に重要」

石破首相が初の国会演説「日韓協力、双方の利益に重要」

Posted October. 05, 2024 09:46,   

Updated October. 05, 2024 09:46

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1日に就任した石破茂首相(写真)が4日、初の国会演説を行い、「現下の戦略環境の下、日韓が緊密に連携していくことは、双方の利益にとって極めて重要」と述べ、韓日関係改善の必要性を強調した。日本では、新首相が国会での「所信表明演説」を通じて今後の政策の方向性を明らかにするのが慣例だ。 

石破氏は演説で、「日韓間には難しい問題もあるが、来年に国交正常化60周年を迎えることも見据え、岸田文雄首相が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領との間で築かれた信頼関係を礎に、日韓両国の協力を更に堅固で幅広いものとしていく」と述べた。また、「日米韓で一層緊密に連携していく」とし、韓米日の安全保障協力の意向を示した。

2021年に首相に就任した岸田氏は初の国会演説で、韓国大法院の元徴用工賠償判決などを意識して、「日韓関係を健全な関係に戻すためにも、我が国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていく」と述べた。

石破氏は、北朝鮮に関しては、「北朝鮮は、核・ミサイル開発を継続し、近年、かつてない高い頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しているほか、米国を射程に収める長射程ミサイルの開発も追求している」と懸念した。さらに、「これは、国連安保理決議違反であり、我が国のみならず、地域、国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と指摘した。

北朝鮮の拉致被害者問題については、「政権の最重要課題」と繰り返し強調した。石破氏は、「拉致被害者やその御家族が高齢となる中で、時間的制約のある拉致問題は、ひとときもゆるがせにできない人道問題、国家主権の侵害だ」とし、「すべての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するとともに、北朝鮮との諸問題を解決するため、私自身の強い決意の下で、総力を挙げて取り組む」と述べた。石破氏は、臨時国会が終わる9日に衆議院を解散し、同月27日に総選挙を行うことを決めた。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com