東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するために6~11日の日程で東南アジアを訪問中の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は6日、「米国と国際社会の関心を引くために、北朝鮮が今後も核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射などさらなる挑発を行う可能性がある」と述べた。
尹大統領は同日公開されたAP通信との書面インタビューで、「北朝鮮の核施設の公開は、来月の米大統領選挙を控えて米国と国際社会の関心を引くための試みである可能性が高い」との考えを示した。また、「韓国政府は韓米連合の監視偵察兵器を通じて、北朝鮮の動向を徹底して監視している」と付け加えた。
尹大統領はまた、「今回のASEAN首脳会議で、安保理決議と国際ルールに違反し、韓半島とインド太平洋地域、さらには全世界の平和を脅かす北朝鮮の無謀な行動を国際社会が容認しないという明確なメッセージを発信する」とし、「北朝鮮の非核化が自由で平和で繁栄するインド太平洋地域を作るために不可欠な前提条件」と強調した。
特に、最近、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「北朝鮮は核保有国」と発言したことについては、「核開発の理由が同じ民族である韓国を狙うためではないという北朝鮮政権の過去の主張は虚偽であることが明らかになった」とし、「ワシントン宣言を基盤に構築された『韓米一体型拡大抑止』を通じて、北朝鮮の核の脅威を根本的に無力化する」と主張した。
尹大統領は、韓国首脳としては2011年の李明博(イ・ミョンバク)元大統領に続き、約13年ぶりにフィリピンを国賓訪問した。尹大統領は最初の日程で韓国戦争参戦記念碑に献花した後、同胞晩餐懇談会に出席した。尹大統領は7日、フィリピンのマルコス大統領と首脳会談を行う予定だ。
申나리 journari@donga.com