李卜鉉(イ・ボクヒョン)金融監督院長は、過熱化の様相を呈している高麗(コリョ)亜鉛の公開買収について、直ちに不公正取引調査に着手することを指示した。高麗亜鉛の経営権を巡って、高麗亜鉛の現経営陣と永豊(ヨンプン)・MBKパートナーズの連合が激しく対立しており、市場まで動揺すると当局が介入に乗り出したのだ。
8日、金融監督院(金監院)によると、李院長は同日開かれた役員会議で「相手側の公開買収妨害目的の不公正取引行為が確認されれば、誰でも法と原則に従って厳重措置する」と強調した。特に風評流布行為と株価形成に不当な影響を及ぼしかねない行為などに対して強く警告した。李院長は「長期的な企業価値を度外視した過度な公開買収の価格競争は、最終的に株主価値の毀損を招く可能性が高い」として、公開買収の過程だけでなく以後発生する問題に対しても、資本市場法など関連法規違反の可否について徹底的に調べることを要請した。
金監院が李院長の指示に受けて高麗亜鉛の公開買収関連の不公正取引の調査に着手したというニュースが流れると、同日、関連銘柄の株価も乱高下した。高麗亜鉛の株価は1株=77万6000ウォンで、前日より0.51%下落し、永豊精密の株価も2.59%安の1株=3万3800ウォンで取引を終えた。
キム・スヨン記者 キム・ジェヒョン記者 syeon@donga.com