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金大建神父一家の殉教者たちに、一度に会う

金大建神父一家の殉教者たちに、一度に会う

Posted October. 10, 2024 09:30,   

Updated October. 10, 2024 09:30

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韓国初の司祭である聖金大建(キム・デゴン)アンドレア神父(1821~1846)の出生地である忠清南道唐津市(チュンチョンナムド・タンジンシ)のソルメ聖地が、韓国カトリックの中心聖地に生まれ変わった。既存の金大建神父記念館が大々的な内部リモデリングを経て先月再オープンし、大聖殿に「金大建神父一家記念館」を造成したのだ。リモデリングされた金大建神父の記念館には、大田(テジョン)・忠南地域のカトリックの歴史をひと目で見られる大田教区の歴史館も建てられている。

金大建神父の家系は曽祖父の金震厚(キム・ジンフ)、大叔父のキム・ジョンハン、父の金濟俊(キム・ジェジュン)、叔母のキム・テレサ、金大建神父の4代にわたって、10人を超える殉教者を輩出した。このため、ソルメ(松の木が墓を成しているという意味)聖地は、韓国カトリック史上最も重要な巡礼地であり、ゆりかごとして位置づけられているが、金大建神父のほかはあまり知られていないのが現状だ。この名を知らせようと、4つの壇上に、4代にわたる金大建神父の一家の殉教者の名前を一つ一つ造形物で飾り、家系図で説明している。

金大建神父記念館には、金大建神父が師匠のルグレズ神父、リブワ神父、フェレオール主教、朝鮮教友などに送った20通余りの漢文やハングルでの手紙、1845年にしばらくソウルに留まった時にリブワ神父に送った当時の状況を整理した備忘録、入国当時に描いた朝鮮全図などが展示されている。この他、韓国カトリック史上最も多くの殉教者を輩出した大田教区の足跡も見ることができる。ソルメ聖地のホ・グォンボム・フランシスコ補佐神父は、「金大建神父は、誰よりも顕揚される聖人だが、それと同様に尊敬されるべき神父の一家に対する顕揚はよくなされていなかった」とし、「ソルメ聖地を訪ねてきた多くの巡礼者が、神父だけでなく、その一家の殉教者も共に記憶し、共同体的信仰がどれほど美しくて貴重なのかを感じてほしい」と話した。


李鎭求 sys1201@donga.com