Go to contents

北朝鮮住民1人が先月亡命、1ヵ月で3人

北朝鮮住民1人が先月亡命、1ヵ月で3人

Posted October. 11, 2024 09:19,   

Updated October. 11, 2024 09:19

한국어

先月、北朝鮮の住民1人が船に乗って西海(ソへ・黄海)上で亡命したことが確認された。8月8日にも、北朝鮮の住民1人が漢江(ハンガン)河口の中立水域を越えて徒歩で亡命したほか、同月20日にも北朝鮮の軍人が休戦線(軍事境界線・MDL)を歩いて地雷原を越えて亡命した。1ヵ月余りで3件の亡命が起こり、韓国政府は異例の事態と見ている。北朝鮮が9日、韓国との「国境を永久に遮断・封鎖する要塞化工事を行う」と宣言したのも、このように北朝鮮の住民や軍人の亡命が相次いでいることを受け、これを防ぐことが目的とみられる。

10日、政府消息筋によると、先月中旬、北朝鮮の住民が木船に乗って亡命した。韓国軍は、船が北方限界線(NLL)を越える直前から監視装備で確認し、関係当局に伝えるなど、亡命★誘導作戦を成功裏に行ったという。関係当局はその後、亡命者の亡命動機や身元などを調査する合同審問を徹底した警備の中で行ったという。亡命者が前方服務中の軍人である可能性も提起された。

韓国軍は、7月に全面的に再開した拡声器による北朝鮮向けの宣伝放送が3ヵ月目に入り、前方の住民や兵士たちに与える影響が出てくると見ている。金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長は同日、国会国防委員会の国政監査で、「(北朝鮮の要塞化措置は)金正恩(キム・ジョンウン)体制が恐怖を感じているということだ」とし、「外部遮断の目的とともに内部人員の流出を遮断する意味もあるとみられる」と述べた。


孫孝珠 hjson@donga.com