Go to contents

ベールに包まれた韓江氏の「最後の作品」、90年後に公開

ベールに包まれた韓江氏の「最後の作品」、90年後に公開

Posted October. 12, 2024 09:39,   

Updated October. 12, 2024 09:39

한국어

韓国人初のノーベル文学賞を受賞した小説家の韓江(ハン・ガン)氏(53)の最後の作品は、実はすでに決まっている。内容も、分量も秘密に包まれたこの作品は、90年後の2114年に初めて公開される。

11日、出版界によると、韓氏は2019年5月、ノルウェーのアートプロジェクト「未来の図書館」に2114年に出版される未公開小説の原稿を渡したという。未来の図書館は2014年から100年間、毎年1人の作家の未公開作品を受け取り、2114年に100編を紙書籍で出版するプロジェクトだ。2014年、カナダの作家マーガレット・アトウッド氏を皮切りに、トルコの作家エリフ・シャファク氏、ノルウェーの作家カール・オーヴェ・クナウスゴール氏らが参加した。韓氏は5人目のプロジェクト参加だ。

韓氏の未発表作品のタイトルは『愛する息子へ(Dear Son, My Beloved)』。分量や素材、内容はすべて明らかにされておらず、現在オスロ図書館に保管されている。韓氏は原稿を渡す時、「私の原稿は、この森と結婚するようなものでもあり、生まれ変わるのを待つ葬儀のようでもあり、大地に優しく触れる長い眠りのための子守唄のようでもある」と語った。原稿は白い布に包まれて渡された。韓氏は、「韓国では新生児のための産着や布団カバーに白い布を使うので、原稿も白い布で包んだ」と話した。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com