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韓銀が0.25%利下げ、38ヵ月ぶりに緊縮財政終了

韓銀が0.25%利下げ、38ヵ月ぶりに緊縮財政終了

Posted October. 12, 2024 09:40,   

Updated October. 12, 2024 09:40

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韓国銀行が基準金利を0.25%引き下げ、3年2ヵ月ぶりに通貨緊縮を終え、緩和基調に転じた。

11日、韓銀金融通貨委員会(金通委)は、ソウル中区(チュング)の韓国銀行の本館で会議を開き、基準金利を年3.50%から3.25%に引き下げた。2021年8月以降続いてきた通貨緊縮の基調が38ヶ月ぶりに幕を下ろしたのだ。金融通貨委員7人のうち6人が基準金利の引き下げに同意し、張鏞成(チャン・ヨンソン)金通委員だけが金利引き据えの少数意見を出した。

これまで首都圏の住宅価格の過熱をめぐる懸念などで利下げに躊躇していた韓銀が、結局、ピボット(通貨政策の方向転換)に踏み切ったのは、金利高の長期化にともなう内需不振が深刻で、景気刺激の必要性が高くなったためと分析される。韓国経済は、今年第2四半期(4~6月)に0.2%の逆成長するなど、景気低迷の懸念が尋常でない。李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、金融通貨委員会後の記者懇談会で、「成長予測の不確実性が高まり、緊縮緩和の必要性が高まっている」と利下げの背景について明らかにした。先月、米国連邦準備制度(FRB)が大幅の利下げに踏み切り、韓米間の金利差が減ったのも韓銀の通貨政策に息を吹き返した。

長かった緊縮の終了で、金利高に苦しめられていた自営業者などの庶民融資者は一息つくことになった。資金調達の負担が大きかった企業や凍りついた不動産プロジェクトファイナンス(PF)の事業所にも、温もりが広がる可能性があるという観測が出ている。

ただ、韓銀は、今後の利下げには慎重な立場を示している。李総裁は同日、利下げの決定について、「タカ派的(通貨緊縮好みの)引き下げだ」とし、金融安定がなされるまで現在の金利水準を維持する可能性が高いと話した。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com