韓国より先に、基準金利の大幅な引き下げに乗り出した米国の通貨政策に、再び不確実性が高まっている。インフレの鈍化ペースが予想より遅く、一部からは来月の金利据え置きの可能性も出ている。
10日(現地時間)に発表された米国の9月消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年比2.4%で、市場予想値(2.3%)を上回った。前月比でも0.2%となり、予測値より0.1%高かった。アトランタ連邦準備銀行(連銀)のラフィエル・ボスティック総裁は、米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「指標が適切なもので後押しされれば、次回は基準金の利下げをスキップすることも十分に賛成する」と話した。氏は、「今年9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会議の時も、今年残っている2回の会議で、もう一度だけ金利を下げようという意見を出した」と付け加えた。FOMCは来月6~7日に開かれる。
ただ、CPIにはあまり気を使わないという反応も出ている。ブルームバーグ通信によると、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、「今月のCPI指数に揺れはあるが、私たちはこれまでインフレがかなり着実に鈍化する過程を見てきた」と話した。シン・オルサン証券研究員は、「米国のディスインフレーション(物価上昇の減速化)は持続するだろうが、市場が期待するペースで進むことは難しいだろう」と指摘した。
イ・ホ記者 number2@donga.com