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休戦線から10メートル、 北朝鮮がこれ見よがしに京義線を爆破

休戦線から10メートル、 北朝鮮がこれ見よがしに京義線を爆破

Posted October. 16, 2024 07:42,   

Updated October. 16, 2024 07:42

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南北断絶を宣言し「要塞化」に乗り出した北朝鮮が15日、韓国領土の目と鼻の先で京義(キョンウィ)線と東海(トンへ)線の南北連結道路の一部区間を爆破した。8月に京義線と東海線の鉄道を遮断して約2ヵ月後に道路まで破壊し、南北間の陸路は板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)を除いて完全に断たれた。

北朝鮮が露骨な「爆破」挑発を行ったのは、2020年の開城(ケソン)工業団地内の南北共同連絡事務所の爆破以来だ。韓国政府筋は、「『韓国の無人機が平壌(ピョンヤン)に侵入した』と主張して緊張のレベルを引き上げた北朝鮮が、今回の爆破を通じてこのような警告が言葉だけで終わらないことを警告した」との認識を示した。

韓国軍によると、北朝鮮は14日午前11時59分と午後12時1分に軍事境界線(MDL)以北の京義線と東海線の連結道路の一部を爆破した。MDL以北10メートル地点に大型遮蔽幕(高さ6メートル)を設置し、その地点から北に60~70メートル区間のコンクリート道路を爆破したと、韓国軍は伝えた。大韓民国領土のすぐ近くで「爆破ショー」を行ったのだ。韓国軍が公開した爆発映像には、炎と瓦礫が数十メートルの上空に舞い上がる様子が映し出された。

韓国軍関係者は、「(2ヵ所でほぼ同時に爆発したことから)中央で統制したものと思われる」とし、「数十個のピットに数十キロのTNTを埋め、導火線に接続して一気に爆発させた」と話した。

北朝鮮は爆破作業後、フォークリフトやダンプトラックなど重機を動員してコンクリートの残骸などを回収する作業を進めていると、韓国軍は伝えた。

北朝鮮の爆破直前に韓国軍は何度も警告放送を行い、爆発直後には近くの最前方監視所(GP)からK6重機関銃とK4高速榴弾機関銃を数十発、警告射撃を行った。

韓国軍当局者は、「非武装地帯(DMZ)内の爆破行為は休戦協定違反に該当し、爆破の残骸の多くが韓国側に落下した」とし、「自衛権の次元で対応した」と述べた。北朝鮮の爆破前に韓国軍将兵が安全地域に避難し、被害はなかった。

韓国軍が挑発に備えて北朝鮮の監視警戒態勢を強化した中、北朝鮮は韓国に対する脅威レベルを高めた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は14日、北朝鮮の官営メディアである朝鮮中央通信を通じて発表した談話で、「韓国軍部の輩どもが朝鮮民主主義人民共和国の首都上空を侵犯する敵対的主権侵害挑発行為の主犯である明確な証拠を確保した」とし、「挑発者たちは厳しい代償を払うことになるだろう」と警告した。


尹相虎 ysh1005@donga.com