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AIの電力に耐え切れず、グーグルが米SMR企業からエネルギーを購入

AIの電力に耐え切れず、グーグルが米SMR企業からエネルギーを購入

Posted October. 16, 2024 07:43,   

Updated October. 16, 2024 07:43

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グーグルが、米国の小型モジュール原発(SMR)企業「カイロスパワー」とエネルギー購入契約を交わした。原子力発電なしでは、急増する人工知能(AI)の電力需要に耐え難いという判断からだ。

15日(現地時間)、ロイターなどの外信によると、グーグルはカイロスが稼動する6~7基の原子炉で、計500MW(メガワット)の電力を購入することにした。500MWは、数十万世帯が利用できる電力量だ。カイロスは、2030年までに最初の小型モジュール型原子炉を稼動し、2035年までに追加配置することを目指している。グーグルエネルギーおよび気候担当首席取締役のマイケル・テレル氏は、「原発は、私たちの電力需要を24時間ずっと充足するのに重要な役割を果たすだろう」と話した。

AI用データセンターが膨大な電力需要を起こし、米国の巨大IT企業各社は先を争って原発に目を向けている。オープンAIは、サム・アルトマン最高経営者(CEO)が投資したSMRメーカー「オクロ」から、2027年から一部の電力の供給を受ける予定だ。マイクロソフト(MS)は、米国最悪の原発事故が発生したペンシルバニア州スリーマイル島の原発を再稼働し、電力を20年間独占供給してもらうことにした。アマゾンのクラウド子会社AWSは今年3月、原子力で稼動するデータセンターを買収した。今年7月、米紙ウォールストリートジャーナルは、「米国内の原子力発電所の3分の1程度が、IT企業と電力供給のために交渉している」と報じた。

一方、韓国は送電網の拡大事業が振るわないうえ、「ミニ原発」と呼ばれる成長可能性の大きいSMR関連制度も用意されておらず、懸念が高まっている。14日、韓国経済人協会主催のフォーラムで、ユン・サンジン元産業通商資源部長官は、「安定的な電力なしでは、半導体やAI産業は不可能だ」とし、「新規原発だけでなく、SMRの建設にも拍車をかけなければならない」と明らかにした。


チャン・ウンジ記者 jej@donga.com