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インド女優のカニ・クスルティさん「最もローカルな話が世界でも通じる」

インド女優のカニ・クスルティさん「最もローカルな話が世界でも通じる」

Posted October. 17, 2024 08:57,   

Updated October. 17, 2024 08:57

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「最もローカルな話が世界でも通じるということを、カンヌ国際映画祭の受賞で確認しました」

今年5月、フランスのカンヌ国際映画祭でインド映画初の審査員賞(2位)を受賞した「ALL WE IMAGINE AS LIGHT」で主人公「プラバ」を演じたインドの女優カニ・クスルティさん(39)が、受賞の感想を述べた。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にインド映画が招待されたのは30年ぶりで、この映画が審査員賞まで受賞したことで、主演のクスルティさんにも多くの関心が集まった。

釜山(プサン)国際映画祭の「ニューカレント」部門の審査員として最近韓国を訪れたクスルティさんは9日、東亜(トンア)日報のビデオインタビューで、「今回の受賞が、より多くのインド映画を世界に伝えるきっかけになればいい」と話した。グルビンダー・シン、アミット・ダッタなど、世界屈指の映画祭で受賞する実力あるインドの監督が多いとも話した。

この映画は、故郷を離れ、インド経済の中心地ムンバイの病院で働く3人の女性の人生と友情を描いた。多民族・多宗教・多言語国家であるインドの特性を反映して、首都ニューデリー周辺で使われるヒンディー語、クスルティさんの故郷である南部ケララ州周辺で使われるマラヤーラム語、ムンバイ周辺で使われるマラーティー語の3つの言葉が登場する。韓国では来年上映される。

舞台女優だったクスルティさんは、今回の映画で自然な生き生きとした演技で好評を博した。その秘訣は、「反復練習」だと紹介した。クスルティさんは、「シーンは100回以上練習した後に撮影した」とし、映画全体でアドリブは1シーンだけだと話した。

クスルティさんは、釜山国際映画祭での質疑応答セッションで、多くの韓国の観客と交流した。韓国の観客の質問のレベルが非常に高かったとし、「韓国の映画ファン層が非常に厚いことを感じた」と話した。

クスルティさんの故郷であるケララ州は、「インドのシネフィルの故郷」と呼ばれている。海外で「ボリウッド」と広く知られている北部ヒンディー語圏の映画は「踊り」と「歌」を強調し、ケララ州周辺のマラヤーラム語の映画は「物語」や「叙事」中心だと紹介した。そのため、最近、世界各国がマラヤーラム語の映画に注目していると紹介した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com