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チェチェン司令官「ロシアが奪われた本土の半分を奪還」、ゼレンスキー大統領の「勝利計画」に支障

チェチェン司令官「ロシアが奪われた本土の半分を奪還」、ゼレンスキー大統領の「勝利計画」に支障

Posted October. 17, 2024 08:57,   

Updated October. 17, 2024 08:57

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ロシアが、8月6日にウクライナに奪われた南部クルスク州領土の約半分を奪還したという。クルスク州スジャを占領した後、ここを基盤にロシアにウクライナ領土の返還を求めようとしたゼレンスキー大統領の「勝利計画」にかなりの支障が生じたという観測が流れている。

英紙テレグラフなどによると、クルスク州に投入されたロシア特殊部隊を率いるチェチェン共和国のアプティ・アラウディノフ司令官は15日、「約5万人の兵力がクルスク州からウクライナ軍を押し出している。敵軍が占領した領土の半分ほどがすでに解放された」と主張した。14日、米国のシンクタンク「戦争研究所(ISW)」も、ロシア軍が奪われたクルスク州の46%を奪還したという証拠を確認したとし、ロシア側の主張に力を与えた。

これに先立ち、ロシアとウクライナの多くの軍事専門家が12日に、「クルスク州のロシア軍がウクライナ軍の戦線を突破している」と主張した。秋雨でクルスク州一帯が泥濘化し、ウクライナ軍より多くの無限軌道車を保有するロシア軍に有利になったということだ。一般車両は無限軌道車と異なり、泥濘での走行は容易ではない。ただ、ゼレンスキー氏は「防衛線は守られている」と一貫してこれを否定している。

ゼレンスキー氏は連日、欧米の主要国を回り、より多くの兵器支援を訴え、欧米がすでに支援した長距離兵器のロシア本土攻撃への使用許可を求めている。ゼレンスキー氏は10~11日に、英国、フランス、ドイツ、イタリアの4ヵ国を歴訪し、自身の勝利計画を説明して追加支援を要請した。17日にベルギー・ブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)首脳会議にも出席し、支援を求める計画だ。

ロシア軍は、ウクライナ北東部の激戦地内の要衝地を制圧するために攻勢を強めている。一部では、東部ドネツク州トレツクの約3分の2をすでにロシア軍が制圧したと見ている。北東部ハルキウ州の鉄道要衝であるクピャンスクの住民にも15日に避難命令が出された。


キム・ボラ記者 purple@donga.com