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石破首相、日朝首脳会談に意欲

Posted October. 18, 2024 08:33,   

Updated October. 18, 2024 08:33

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「(日本と北朝鮮の)首脳同士が大局観を持ってお互いの考えを率直に述べ合うことは極めて重要だ」

石破茂首相(写真)が17日、就任後初めて、首相官邸で北朝鮮の拉致被害者家族と面会した後、記者団にこのように述べた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談を推進する考えを示唆したとみられる。

石破氏は、拉致被害者問題の解決について「時間との勝負」とし、「何としても解決せよという皆さまの思いを政府で共有し最善を尽くす」とも述べた。拉致被害者家族が高齢化する中、早急に解決するよう努力することを表明した。

日本では岸田文雄元首相が在任中、日朝首脳会談の実現への意欲を何度も明らかにしたことがある。岸田氏は国会質疑など機会があるたびに「日朝首脳会談を行う」と明らかにした。実際、日本政府は岸田氏の在任中、北朝鮮側と首脳会談を推進するために接触してきたとされる。特に昨年と今年は、東南アジア、モンゴルなどでも秘密裏に何度も接触したという。

正恩氏は今年1月、石川県能登半島地震が発生すると、珍しく「岸田文雄閣下」という表現を使い、見舞いの電報を送った。その後、日朝首脳会談が進展するのではないかとみられた。しかし、日本側が拉致、核、ミサイルなどを包括的に解決するという意思を表明し、これに対して金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が3月、「日本側とのいかなる接触も交渉も拒否する」と明らかにした。

このような中、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の徐忠彦(ソ・チュンオン)副議長兼国際局長は12日、東京で開かれた日朝平壌(ピョンヤン)宣言発表22周年記念シンポジウムで、「日朝関係において平壌宣言の原点に戻るとした新政権の今後の動きを注視したい」と述べ、関係改善の可能性を示唆した。

一方、石破氏は同日、太平洋戦争A級戦犯が合祀されている靖国神社の秋季例大祭にあわせ、供え物を奉納した。ただし、石破氏は例大祭期間中の参拝は行わないという。日本の現職首相の靖国神社参拝は、2013年の安倍晋三元首相が最後だった。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com