海外で、スマートフォンに特化した「Kウェブトゥーン」が米国主要芸術講義室に広がっている。韓国で初めて生まれたウェブトゥーンのフォーマットからストーリーテリングまで、講義のテーマも多様化している。Kウェブトゥーンの海外進出が本格化したことで、教育需要も増えたものと分析される。
17日、ウェブトゥーン業界によると、最近ニューヨーク3大芸術大学であるスクールオブビジュアルアーツ(SVA)とジョージア州立大学であるオーガスタ大学が、Kウェブトゥーンのフォーマットである「縦スクロールウェブトゥーン」の講義を開設したことが確認された。縦スクロールウェブトゥーンとは、下に下げながら読める形の漫画で、オンラインプラットフォームに最適化したKウェブトゥーンの代表的特徴で、韓国で初めて拡散させたフォーマットだ。
米ジョージア州の有名芸術学校であるサヴァンナ芸術工科大学(SCAD)も昨年、「縦スクロールウェブトゥーン」の授業を正式に導入した。学生たちは、学校で運営するKウェブトゥーンサークルにも積極的に参加しているという。卒業生たちと協力して、ウェブトゥーン製作ワークショップも年例行事として主催している。
イェール大学では、韓流関連の講義で、韓国式ストーリーテリングを説明するために、Kウェブトゥーンを活用している。イェール大学社会学科のグレース・カオ教授は、「韓流:K-POPとKドラマを通じた韓国の波」の授業で、ウェブトゥーンの視聴課題を出した。ウェブトゥーンが韓国文化と情緒を理解するのに役立つ、という趣旨からだ。
米国の大学でウェブトゥーンの授業が食い込むのは、現地でウェブトゥーン産業の生態系が活性化されたためと分析される。ネイバーウェブトゥーンやカカオエンターのような韓国国内企業がウェブトゥーンを一つのジャンルとして開拓したのだ。北米と日本で人気で、グローバル累積クリック件数が64億ビューを記録したウェブトゥーン「女神降臨」は、日本で映画化され来年公開される予定だ。
インディアナ大学経営学部のキム・ギヒョン教授は、「マーべルやDCなど、コミックス(漫画)の本拠地といえる米国も、ウェブトゥーン市場は皆無だったところだ」とし、「韓国企業が現地でプラットフォーム活性化と市場造成に寄与し、登壇を望む作家志望生が生まれ、自然にその需要を基に教育システムも定着し始めている」と説明した。
一方、韓国のウェブトゥーン業界は、17日から20日まで米ニューヨークで開かれる世界最大規模のエンターテインメント博覧会「ニューヨークコミクコン」に参加し、Kウェブトゥーンの広報に集中する計画だ。ネイバーウェブトゥーンの親会社であるウェブトゥーンエンターテインメントは、創立10周年を迎え、史上最大規模で参加すると明らかにしたことがある。2つのブースを設置し、20人近い人気作家らが総出動する予定だ。カカオエンターも、北米プラットフォームのタパスに人気作品を連載している作家がゲストとして出て、オリジナルIPを紹介する計画だ。
ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com